卓球ラバーの寿命の見分け方についてまとめてみました。何をもって寿命というのか紹介していこうと思います。ラバーの種類によって、見分け方が若干違います。
卓球ラバー 寿命の見分け方【死んだラバーの基準は?】
ラバーの寿命=性能の劣化
ラバーの寿命は、突然訪れるものではありません。性能が徐々に低下していって、やがて寿命を迎えることになります。
具体的には、「弾みが弱くなる」「回転がかからなくなる」などの性能の劣化が現れます。プレーに支障が出るほどの劣化を感じた時が、ラバーの寿命だといえます。
つまり、ラバーの寿命を決めるのは使用者自身なんです。性能の劣化をどこまで許容できるか。その線引きによって、ラバーの寿命は異なります。上級者になれば、1週間でラバーを張り替える人もいます。もっといえば、1日でラバー交換する人もいます。
ラバーの性能は、使用した瞬間から徐々に落ちていきます。これは避けることができません。使用者がどこで性能の劣化を感じるか、それは人それぞれ違います。性能の劣化を感じ、プレーに支障をきたす時、それがラバーの寿命です。
高弾性ラバー(裏ソフト)の寿命
高弾性・高摩擦ラバーの寿命の見分け方は、「ラバーに白い線が浮かんで来る」。ラバーの真ん中に白い線が浮かんで来たらラバー交換の目安です。視覚的に現れるので、分かりやすいですよね。
練習量や季節にもよりますが、高弾性ラバーの寿命は約3か月だといわれています。このあたりから性能の劣化を感じるようになり、ラバー交換をする人が多いです。
初心者のうちは、性能の劣化を感じにくいかもしれません。その時は、白い線が浮かんできたら「そろそろ寿命だな」と思ってもらって間違いありません。
このケアを行うのと行わないのとでは寿命の長短に雲泥の差が出ます。詳しい手入れの方法については、以下の記事をチェックしてみてください。
(※同じ裏ソフトラバーでも、粘着系ラバーのケア方法は異なるので注意が必要。以下で粘着系ラバーのケア方法も紹介します。)
テンション系ラバー(裏ソフト)の寿命
テンション系ラバーの寿命の見分け方は、「性能の劣化」です。高弾性ラバーのように見た目で寿命はわかりません。そのため、性能面で寿命を見分ける必要があります。
「弾みが足りなくなったな」「回転がかからなくなったな」と感じてきたら、ラバーの交換時期です。テンション系ラバーの寿命は高弾性ラバーよりも短く、2か月が目安だといわれています(※あくまで一つの基準です)。
現在販売されているテンション系ラバーは、昔のテンション系ラバーよりも寿命が長くなったといわれています。それでも、ラバーの性質上寿命は短くなることは避けられないようです。
粘着系ラバー(裏ソフト)の寿命
粘着系ラバーの寿命の見分け方は、「性能の劣化」。テンション系ラバー同様、性能の劣化を感じたらラバー交換時期なのだと判断してください。
粘着はあるけど、摩擦が感じられずに回転がかけられない。そんな状態になったら粘着ラバーの寿命が訪れた証拠です。
粘着系ラバーの寿命は、比較的長いようです。人によっては半年以上も同じラバーを使っていることがあります。注意しておきたいのは、あまりに長く同じラバーを使い続けると、性能の劣化に慣れてしまって、劣化に気付かない危険性があるということ。
3か月に一度くらい、長くても半年に一度はラバー交換することをおすすめします。
高弾性やテンション系ラなど、通常の裏ソフトラバーに使うようなクリーナーはおすすめできません。表面のホコリを落としてから、粘着シートを貼ってください。そうすることで、粘着力の低下を防ぐことができます。
クリーナーを使ってしまうと、粘着力が一気に低下してしまう場合があります。
表ソフトラバーの寿命
表ソフトラバーの寿命の見分け方は、「粒のすり減り具合」です。購入時に比べて粒の高さが低くなっていたり、取れたりする場合は寿命だと判断してください。
粒の高さが低くなると、打球時の弾みが弱くなります。プレーに支障が出るようだったら、ラバーの交換時期だと思ってください。粒が取れる場合は、目に見えて性能が悪くなります。
表ソフトラバーの寿命は、裏ソフト(高弾性・テンション系)よりも比較的長いものが多いです。目安としては、4~5か月ほど。例によって、使用環境によって寿命の長短は出てきますが、比較的長寿命です。
例によって、手入れ方法の詳細は以下の記事でまとめています。
寿命に関わる3要素
- ①時間経過
- ②練習量
- ③季節
①時間経過
一つ目は、時間経過。
使用していなくても、空気に触れることでラバーは劣化します。寿命は短くなっていきます。つまり、時間が経過するだけでラバーの寿命はどんどん減っていっているんですね。これは、どのラバーにも共通していえることです。
ラバーの主成分はゴムです。ゴムは空気に触れることによって、酸化していきます。酸化することで、性能は落ちていきます。
酸化による劣化を避けることはできません。ですが、劣化を遅くすることはできます。その方法は、「保護シートを貼る」こと。使わない時は保護シートを貼る。そうすることで、空気に触れる時間を短縮することができます。
②練習量
二つ目は、「練習量」。
練習量の多い少ないも、ラバーの寿命の長短に関わります。いうまでもなく、練習量が多い方が寿命が短くなり、練習量が少ない方が寿命は長くなります。
練習すればするだけ、ラバーにかかる負荷は大きくなります。また、空気に触れる時間も多くなるので、酸化による劣化も早いということなんですね。
③季節
三つ目は、「季節」。
空気が乾燥する冬、気温の上がる夏場など、極端な気候の季節はラバーの寿命は短くなります。ラバーは主にゴムでできているので、気候の変化にも大きく影響されるんですね。
気候による変化による劣化は避けることができません。ただ、寿命を考える基準にはなります。「気温が高かったから、寿命が短くなるかもな」など、ラバー交換の時期の間隔を多少予測することはできますね。
寿命の長いラバーを見分ける方法
「高弾性ラバーは寿命が長い」「テンション系ラバーは寿命が短い」など、ラバーの種類によって寿命の長短はあります。
それと同様に、同じ種類のラバーにも寿命の長い短いはあります。できれば寿命の長いラバーを選びたいですよね。問題なのは、それをどう見分けるのか。見分け方です。
寿命の長いラバーを見分ける方法は、「使用者の声(レビュー)を聞く」こと。そのラバーを実際に使ったことのある人に聞くのが一番信頼できます。
自分が購入を検討しているラバーの使用者の声を探してみてください。部内やコミュニティ内など周囲にいれば一番確実ですが、都合よく周囲にいない場合もあると思います。
そんな時は、ネットのレビューを参考にしてみてください。使用感、性能に加えて、寿命などの情報を書き込んでくれている場合があります。
卓球ラバーのレビューで参考になるのは、卓球用品のレビューサイト卓球ナビ。
このサイト内にある検索窓にラバー名を入れて検索してみてください。そうすることで、レビューを見ることができます。
卓球ナビをはじめ、Amazon、Twitterなどのレビューを参考にして厳選した寿命の長いラバーは、「卓球ラバー 寿命の長いおすすめ4選【テンション系・高弾性】」という記事でまとめています。
テンション系と高弾性ラバーに限っていますが、興味があればチェックしてみてください。
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