バタフライの人気ラバー「ロゼナ」。ロゼナに関する評価をまとめてみました。性能に関することだけでなく、寿命、コスパ、合わせるラケットについてもまとめています。
卓球ナビに投稿されたレビューや、卓球動画でおなじみのぐっちぃさんの評価を参考にしながらまとめています。記事下では、ぐっちぃさんによるロゼナ評も掲載しています。
ロゼナを貼ろうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
卓球ラバー ロゼナの評価まとめ
引用元:Amazon
スペック【重量・硬度etc…】
13
■スピン
10.8
■スポンジ硬度
35
■スポンジ厚
特厚
厚
中
■重量
やや軽め
■テクノロジー
ハイテンション
スプリングスポンジ
“トレランス”を追求したハイパフォーマンス ラバー『ロゼナ』
世界を驚かせた「スプリング スポンジ」を使用する『ロゼナ』。その特長は、ロゼ色に染められた「スプリング スポンジ」に新開発のトップシートを組み合わせた“トレランス”の高さだ。
バタフライ独自のハイテンション技術によって十分な威力を発揮しながらも、微妙なラケット角度やスイング方向の誤差を補い、プレーに安定感を生み出す。前陣から中陣のプレーで『ロゼナ』の性能が引き出されるとき、そのパフォーマンスは伝説のラバーに迫る。
●“トレランス”とは、英語で許容度、寛容度という意味です。打球時の微妙なラケット角度やスイング方向の誤差をカバーしやすい特徴を表現しています。
引用元:バタフライ公式サイト
まずは、バタフライ公式サイトのスペックと説明文をまとめてみました。公式サイトに重量の記載はありませんが、レビューをもとにやや軽めと追記しておきました(軽め~平均くらいの重量と考えておけば間違いないです)。
上でも書かれていますが、ロゼナの最大の特長は「スプリング スポンジ」を搭載していること。テナジーにも使われているテクノロジーですね。テナジーよりは性能は劣るけど、近い感覚で打てる点がロゼナのウリになっています。
そのため、ロゼナを評価する時にはよくテナジーと比較されることが多いです。以下でもテナジーシリーズの各ラバーと比較して評価していこうと思います。
スピード性能(13.0)
スペック的にいえば、13.0という位置にいるロゼナ。この値は、スレイバーを10とした時の値です。
スレイバー(10.0)やブライス(12.0)よりもスピードは出ますが、テナジー64(13.5)やブライスハイスピード(14.5)には劣ります。
バタフライのテンション系ラバーの中では、中間よりもやや下くらいですね。高弾性よりはスピードは出るけど、スピード系のテンションラバーには劣るという感じ。
スピードが速いラバーではありませんが、その分コントロール性能は高いです。ロゼナが中級者でも扱いやすいラバーという声が多いのも納得です。
スピードも出るし回転もそこそこ出ます。スポンジも柔らかいのでコントロールもしやすいです。
擦り打ちでわなく、食い込ませて打ってみるとかなりの安定感とスピードがありました
回転がかかるのはもちろん、スピード、コントロールがとても優れていて、個人的には最も使いやすいラバーでした。自分はフォア面に使っていたのですが、もちろんバック面でもいけそうです。
引用元:卓球ナビのレビューより
回転性能(10.8)
回転の数字は、「タキネス チョップ」を10.0とした時の値です。ちなみに、スレイバーは8.0です。
ロゼナの回転性能はほぼ中間あたり。ものすごく回転がかかるというわけでもなく、かといって回転がかけにくいということもありません。
テナジー64(10.5)よりは回転をかけやすく、テナジー05(11.5)やテナジー80(11.25)よりは回転性能は劣ります。ロゼナの回転性能は、テナジー64とテナジー05の間という感じですね。
打感は柔らかめですが、サーブは、薄く切るととても回転がかかります。しかし、食い込ませると弾んでしまいます。
ドライブは結構かかりますが、サーブの回転は微妙です。
回転も凄くかかりやすく、幅広い世代で、使えると、思います。
引用元:卓球ナビのレビューより
コントロール性能
レビューや自身の使用感から、ロゼナのコントロール性能は高いです。公式のキャッチコピーにもある「トレランスの高さ(許容度)」を実感することができます。
テナジー64と比べるとスピード性能は抑えられているので、飛びすぎてコントロールしにくいということもありません。
レビューの中にも「コントロール性高い」「安定する」というコントロール性能を評価する声が一定数投稿されています。卓球ナビの評価では、コントロール性能は10点満点中8.67点となっています。
さすがにスピード、回転ともにテナジーには劣っていますが、とてもコントロールがいいです。
レビュー通り、とても安定感があります。弧線がしっかり出るので、強打も軽打も相手コートに収まります。一通りの技術を覚えた初心者や中級者におすすめしたいと思いました。
このラバーはコントロール性能が秀逸。トレランスという言葉の通り、少々のラケットの角度のずれや力加減の違いも寛容に受け止めて、台におさまってくれる。
引用元:卓球ナビのレビューより
寿命
性能のバランスは良いロゼナ。その時点ではかなり評価の高いラバーです。ですが、そんなロゼナの評価を下げているのが「寿命が短い」という声。テンション系ラバーは全体的に寿命が短い傾向にありますが、ロゼナの寿命はどうなのか。
ロゼナの寿命はたしかに短いです。ですが、短すぎるというワケではありません。テンション系のラバーと比べると、真ん中かちょい下くらい。ネットの評価をまとめると、毎日1時間練習している状態で2か月~3か月は持つという人が多い印象です。
2か月経過くらいで性能の劣化に気付きだして、3か月かちょい前くらいで交換時期がくる感じですね。一般的なラバーの寿命が3か月なので、たしかに少し短いかもしれません。
使用状況や環境にもよるので一概には言えませんが、Twitter上でロゼナの寿命についてのアンケートがあったので掲載させていただきます。ロゼナの寿命を考える参考にしてみてください。
ロゼナって寿命短くないですか?
— ペンドラ (@t_t_account_) 2017年9月23日
- 41% 短い
- 14% 長い
- 45% 普通
ロゼナいいですけど寿命がとても短いです…
ロゼナに貼り替え。ロゼナ、寿命短いし、サーブの感じが嫌だけど、しっかりめ(スポンジ)で柔らかく(シート)がいいんだろうな。2ヶ月だな。しゃーない。
ロゼナとプラクソンはくっそ寿命が短いので注意。
引用元:Twitter
価格
ロゼナの定価は5,400円。割引があっても4000円台で購入することが多いですね。定価ベースで比較すると、テナジーよりも3000円~4000円ほど安いですね。
他のテンション系ラバーと比べると、ちょうど中間くらいの値段です。性能面の評価は高いので、コスパ的には値段以上のものがあると私は評価します。
Twitterの口コミを見ても、「コスパ良い」という声は一定数投稿されています。寿命が短いことを差し引いても、コスパ的に満足している人は多いようです。
朱雨玲がロゼナ使ってたらしいけど 実際あの値段であの性能はかなりいい気がする
v15も全然好きだけど値段とか考えたら全然ロゼナでいいかなって
ロゼナ使ってて思う
フォアでもバックでも使いやすい
なのにあの値段…
テナジーより輝いて見える!
引用元:Twitter
総評
「性能」「寿命」「価格」を総合的に判断した総評は上記の通り。「寿命が短い」という部分はたしかにありますが、そのマイナスを差し引いても十分評価に値するラバーです。
スピード性能、回転性能ともに中間あたりか少し上あたりに位置するロゼナ。性能は高い次元でバランスがとれています。
また、ロゼナの評価の高さは高評価レビュー数の多さをみても明らかです。卓球ナビに投稿されたレビューの数は、198件にもなります(2018年12月時点)。発売日は2017年4月と比較的新しいラバーですが、ここまでレビューが多いのは他に思い当たりません。
卓球ナビの総合評価は、10点満点中8.7点。かなりの高評価ですよね。
バタフライ推奨!ロゼナに合うラケット
使用者の評価の高いロゼナ。製造元のバタフライからも猛プッシュされています。以下は、バタフライ推奨のラケット・ラバーの組み合わせ例です。ロゼナに合うラケット選びの参考にしてみてください。
(※バタフライ推奨の組み合わせなので、当然バタフライ製品のみです。ただ、ラケット選びの基準にはなると思います)
スピン重視
引用元:Amazon
インナーフォースレイヤーALC
■フォア面ラバー
テナジー05
■バック面ラバー
ロゼナ
アリレートカーボンを使用した「インナーフォースレイヤーALC」。カーボンが内側に入っているインナーファイバー仕様のラケットです。弾みもありつつ、コントロール性が高いのが特長です。
フォア面にはより性能の高いテナジー05、バック面には安定性重視のロゼナを貼っています。中級者以上におすすめの組み合わせ方です。
テナジーのコントロールが難しければ、ファスタークシリーズをフォア面に貼ってもいいかもしれません。
スピードとスピンのバランス
引用元:Amazon
SKカーボン
■フォア面ラバー
ロゼナ
■バック面ラバー
ロゼナ
SKカーボンは、「適度に弾み、操作性も良い」という性能を持っています。3枚合板・5.2mmという薄いブレードが特徴で、重量は77gとかなり軽め。軽いと弾まない傾向にありますが、カーボンを組み込むことでカバーしています。
回転性能、スピード性能のバランスが取れているロゼナと組み合わせることでよりバランスを高めることができます。
スピードとスピンをバランスよくプレーに取り入れていきたい選手におすすめできる組み合わせです。
王道のコンビネーション
引用元:Amazon
水谷隼・ZLC
■フォア面ラバー
テナジー80
■バック面ラバー
ロゼナ
こちらもスピードと回転のバランスの取れた組み合わせではありますが、より上級者向けの組み合わせとなっています。
水谷隼・ZLCは、弾み性能が高く評価されるZLカーボンを搭載しています。そのため、スピードはかなり出るラケットです。その反面、コントロールが難しいラケットでもあります。
そんなラケットのフォア面には性能のバランスの取れたテナジー80。そしてバック面には、これまたバランスの取れたロゼナ。スピードと回転の性能のバランスがとれた組み合わせです。
まさに水谷隼選手のようにオールラウンド型にうってつけだといえるでしょう。ただ、水谷隼・ZLCもテナジー80もコントロールが難しい上級者向けの用品です。
初心者にはおすすめできない組み合わせですが、使いこなすことができれば強力な武器になること間違いなしの組み合わせです。
WRMぐっちぃさんのロゼナ評価
卓球動画でおなじみのぐっちぃさん。ブログ「ぐっちぃの卓球活動日記」の中で、ロゼナの評価をまとめてくれています。
ブログ内で書かれている言葉を引用して、ぐっちぃさんによるロゼナの評価をまとめてみました。
ぐっちぃさんのブログ本文を読みたい方は、以下のリンクから読んでみてください。
→ぐっちぃの卓球活動日記「【ラバーの試打】バタフライの新作ラバー『ロゼナ( ROZENA)』を打った感想について書きます!テナジー05や64と比較♪これは新しいポジションのラバーですね!」
硬度「中間の硬度で扱いやすい」
硬すぎず、柔らかすぎず
中間硬度という位置を設定しているのですが
多くのドライブマンがこの中間硬度が適していると思われています。
多くのテンションユーザーが好みそうなちょうどいい硬さのロゼナ!
ラバー自体の硬さ
05>64>ロゼナ>05FX
ぐっちぃさんによる硬度に関する評価。硬すぎず、柔らかすぎずちょうどいい硬さのロゼナを評価されていました。たしかに、卓球ナビに投稿されたレビューの中でも「ちょうど良い柔らかさ」という声がチラホラありました。
引っかかり「十分ある」
05よりも少しだけ引っ掛かりが落ちてるかなー?でも十分引っ掛かりが強いです。
ただすごいことに・・
64よりもシートの引っ掛かりが強い気がします。
引っ掛かり(回転の球突き)
05>ロゼナ>64
シートの引っ掛かり 十分すぎるほどありますね。
回転性能に関するシートの引っかかりの評価。テナジー05、テナジー64の中間の引っかかりとコメントされています。テナジー05には劣るけど、それでも十分引っかかる。回転性能に関しても十分あるとコメントされています。
打球感「思いのほか遅い」
05のゴム音よりも金属音がなって
とてもホールド。
掴む感じが05よりもラバー自体に入り込みやすいです。
思いのほか遅い。
64や05や80の方がボールが少し速い気がします。
スピードに関しては、「遅い」という評価のぐっちぃさん。スピード性能に関しては、テナジーシリーズの方が1枚上手のようにコメントされています。これも卓球ナビの評価と共通していますね。
スペックの数値的にも、テナジー64、テナジー80の方が上です。
ドライブ「掴んで回転がかかる」
すごい掴み汗
めっちゃ掴んで
回転が強くかかって飛んできます。
テナジーシリーズでも
回転は05に近い。
そして
弾みは05寄りもない感じかなー
ドライブに関する評価です。「すごい掴み汗」という言葉が印象的です。ボールを掴むように回転がかかるとコメントされています。
フォアとバックどっち?
ロゼナはフォアとバックどっちがいいの?って思いますが
フォアで全然使えちゃいますね。
ループがかかるんですから。
個人的に気になっていたところです。ぐっちぃさんの評価では、「フォアでも使える」。たしかに、ロゼナの性能を考えればフォア面でも十分活躍できそうです。
スピードが遅いのは、ラケットでカバーすることもできますしね。中級者あたりまでなら、フォア面ロゼナでも十分のように感じます。
テナジーとの比較
そしてロゼナはテナジー感はあるのか?
ぐっちぃの素な感覚では
半分あるという感じですね!!
やはりテナジー特有のあの無意識でドライブがどんどん入る感じ。
テナジーとの比較の評価。ロゼナは、テナジーと同じく「スプリングスポンジ」を搭載しています。そのため、テナジーと比べられることの多いラバーです。
ぐっちぃさんの評価によれば「半分あるという感じ」。テナジーと全く同じとはいきませんが、テナジーに近い感覚はあるということのようです。
総評
硬いラバーが好きで擦り系の方には
おそらくロゼナは食い込みすぎて
高い回転量を出しづらいと思います。
ですけどあとの選手層では非常に回転を強くかけやすいドライブラバーとしてやっていけそうなラバーでした。
あとはスピードがあまりないので
テンション系使っててドライブの速さが落ちるのが困る方は合わない可能性がありますね。。
なので結構高い回転系ドライブが面白いくらい入り込んでいく!!
こういうドライブ回転型スタイルがとにかく輝いてしまうラバーです。
ぐっちぃさんのブログでは、ロゼナに関してかなり詳しく解説されています。ぐっちぃさんの素の感想が知りたい方は、ぜひブログ本文をチェックしてみてください。
以下に本記事で参考・引用したサイトのリンクをまとめています。
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