「レシーブが浮く」という悩みを抱えている方は多い。私もその一人です。というわけで、レシーブが浮く理由と対処法をまとめてみました。
自分の備忘録的にまとめていますが、読んでくださっている方の参考に少しでもなれば幸いです。
卓球 レシーブで浮く4個の理由
今日の卓球。レシーブが浮く。
— ゆーぱち (@Yupachi_twt) 2018年12月1日
Twitterで「卓球 レシーブ 浮く」と検索すると、チラホラと「レシーブが浮く」という趣旨のツイートを見かけます。レシーブが浮くというのは、卓球をやっている人あるあるの一つだといっても過言ではありません。
初心者だけでなく、トップ選手もレシーブが浮くことはあります。
何故レシーブが浮くのか。その理由は大きく4つありました。以下では、レシーブの浮く理由とその対処法についてまとめています。
①ナックルサーブに対してツッツキをしている
レシーブが浮く理由で最も多いのがこれ。ナックル(無回転)サーブ、もしくは上回転系のサーブに対してツッツキで返球してしまうと、ボールは浮いてしまいます。
ツッツキは下回転に対しては有効ですが、ナックル系、上回転系には向きません。打球面を上に向けて打つので、ボールが浮いてしまいます。
ナックルサーブと下回転サーブを同じフォームで打つことで、レシーバーを混乱させるというのは基本戦術の一つです。回転をしっかりと見極めたうえで、下回転サーブならツッツキ、ナックルサーブなら面をかぶせて打球する必要があります。
対処法は、「回転を見極める」ということにつきます。回転をきちんと見極めることで、適切なレシーブを選択することができます。
回転の見極め方については、以下の記事で詳しくまとめています。興味があれば、チェックしてみてください。
逆にいえば、回転を完璧に見極めることができれば、レシーブすることはそんなに難しくありません。つまり試合に勝ちやすくなります。
②角度を間違っている
レシーブ時、ラケットの角度を間違えればボールが浮いてチャンスボールになってしまったり、ネットにかかってミスしてしまいます。
サーブの回転の種類だけでなく、回転量も見極めてレシーブする必要があります。例えば、弱い下回転のかかったサーブに対してツッツキをすると浮く場合があります。
「回転が弱いな」と感じたら、ラケットの角度を立ててツッツキすることで浮かずに返球できます。ボールが高い場合は、ドライブなどで攻撃するのも有効ですね。
回転量が多い時には、水平気味にツッツキ。回転量が少ない時には、立ててツッツキ。相手の回転量を読んで、ラケットの角度を調節しましょう。
慣れてくると、回転量も読めてくるし、ラケットの角度も無意識に微調整できるようになります。反復練習する上で大事なのは、失敗する度に修正すること。トライ&エラーを繰り返すことで、ラケットの角度の調整の感覚が身についてきます。
③強く当てすぎている
回転の種類を見極めて、回転量もしっかりと見切った。それでもレシーブが浮くことはあります。その原因は、「強く当てすぎている」。
下回転に対してツッツキをする場合、回転を強くかけようとするあまり、強く当てすぎて浮いてしまうことがあります。
安定して打球するコツは、ボールにラケットを近づけて打つようにする。しっかりと踏み込んで、ボールにラケットを近づけてツッツく。近くから打つことでインパクトが弱くなり、打球が安定して浮くことを防ぐことができます。
足をしっかりと動かして、打ちやすい位置に移動。そうすることで、打球がしっかりと安定します。
④ラケットの先端が下がっている
特に卓球初心者に多い「ラケットの先端が下がってしまってレシーブが浮く」。ラケットの先端が下がることで、ボールに左横回転がかかって浮いてしまう場合が多いようです。
ラケットの先端が下がらないように上げるように注意してツッツキを打ちます。そうすることで、レシーブが浮くことを防ぐことができます。
クロスを狙う場合は、クロスの方向にラケットの角度を出すようにするとより安定します。
浮かせるサーブで得点を大量獲得した話【経験談】
レシーブでボールが浮くと絶望的な気持ちになります。浮いたボールはそのままアウトになるか、運よくコートに入っても相手の強打が待っています。「レシーブが浮く」ことは、失点につながっています。
逆を考えると、浮いたレシーブはサーバー側にとって得点のチャンスだということです。
私が卓球部に所属していた時の主な得点源の一つが、「浮いたレシーブの強打」でした。以下は、私の経験談になります。
下回転サーブ×ナックルサーブは王道だけど有効
上でも書きましたが、下回転サーブにナックルサーブを混ぜて打つ戦術は王道の戦術です。同じフォームで2種類のサーブを打つことで、相手のミスを誘う手法ですね。
下回転サーブと見せかけてナックルサーブを打ち、相手がツッツキでレシーブするとボールが浮きます。その浮いたボールを強打して得点。これが王道の得点パターンです。
私はこの王道パターンで、部内の試合で得点を重ねていました。卓球経験者の先輩には通用しないことも多いですが(弾道で回転が見破られる)、同級生や後輩などには有効な戦術でした。
特に卓球を始めたばかりの初心者は、面白いくらいにひっかかってくれます。最初は下回転サーブとナックルサーブを混ぜて混乱させ、対応してきたら下回転サーブに強弱をつけて翻弄。たまに速めのロングサーブを出したりすると、より混乱させることができます。
サーブだけで得点を重ねることができるので、楽々と勝利することができました。
初心者には特に有効だけど…
ただし、私がサーブで無双できたのは部内での話。試合では、やはり通用しないことも多いです。最初はひっかかってくれても、すぐに対応されたりします。
こちらも対応されないように、フェイクモーションを入れたり、サーブの種類を増やして工夫するようになりました。
下回転サーブ×ナックルサーブは、王道の戦術です。ただ、使いすぎは禁物。相手が対応してくると、逆に窮地に陥ってしまいます。
卓球は回転の読み合い
上でも書きましたが、相手の回転を見極めることは試合に勝つことに繋がります。逆に言うと、相手に回転を見極められると敗北のピンチということができます。
卓球の試合は回転の読み合いです。体と同時に頭も使います。そんな特性を持っているため、「100m走をしながらチェスをするようなスポーツ」と言われることもあります。
レシーブする時には相手の回転を読み、サーブをする時は相手に回転を読ませない。そんな攻防を繰り広げています。
サーバーが回転をうまく隠して裏をかくことができた時には、レシーブが浮きます。レシーバーが回転を読み切ったら、レシーブは浮かずに低い弾道で返球することができます。
まとめ
本記事は、「レシーブが浮く4個の理由」というテーマでそれぞれ対処法を書いてきました。ですが、対処法をすべて完璧に押さえていたとしても浮くときは浮きます。
対戦相手によっては、何故浮かされたのか理由が分からない時もあります。
卓球には、「こうすれば勝てる」という必勝法はありません。対戦相手ごとにどうすれば勝てるのか、どうすれば浮かずにレシーブできるのかを考える必要があります。
その繰り返しが、試合での勝利につながります。
駄文に付き合っていただいて、本当にありがとうございました。
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