卓球 レシーブの立ち位置【画像で解説】

卓球のレシーブの立ち位置の基本についてまとめてみました。トッププレイヤーのレシーブの画像を参考にしながら、立ち位置について解説していきます。

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卓球 レシーブの立ち位置の基本【4パターン】

レシーブの立ち位置によって、守備範囲が変わります。どんなサーブが来ても対応できるように、自分の立ち位置を決めていきます。一般的には、利き腕のフォア側の方が守備範囲は広いです。

以下では、「右利きの基本」「バックの守備範囲が広いタイプ」「左利きの基本」「ダブルス」の4つの立ち位置を紹介していきますね。

①右利きの基本

引用元:世界卓球2018 男子決勝 中国vsドイツ 第1試合 馬 龍vsボル

右利き(右打ち)のプレイヤーの基本となるレシーブの立ち位置は、向かって左側。一般的に卓球選手は自分の利き腕の方が守備範囲は広いです。フォアハンドの方が腕を伸ばすことができますからね。

そのため、右利きの選手は守備範囲の広いフォア側のスペースを大きくとり、バック側のスペースを狭くするようにポジションを取ります。こうすることによって、どの範囲にボールがきてもレシーブできるようにしています。

右利きの選手であれば、向かって左側の立ち位置が基本となります。この立ち位置を基準にして、自分に合わせて微調整していく選手が多いですね。

前陣で戦う方(速攻型など)は卓球台から近く。後陣で戦う方(カットマンなど)は卓球台から離れるのが基本です。

元卓球部の一言
私も右利きなので、この立ち位置でした。ただ、相手によっては微妙に変化させていました。例えば、外に逃げていく性質を持つカーブドライブを連発する人に対しては、若干ミドル側によってフォア側の守備範囲を固めたりしていました。

 

ミドルに寄りすぎると、バック側が手薄になるので注意が必要。相手の戦術を読みながら微調整していました。

 

②バックの守備範囲が広いタイプ

引用元:女子ワールドカップ2018 準々決勝 丁寧vsヒョウォン

右利きであっても、レシーブの立ち位置をミドルにする選手もいます。ミドルにする理由は一概には言えませんが、バック側の守備範囲が広い選手はミドル寄りにしている傾向がありますね。

立ち位置をミドル寄りにすると、フォア側の守備範囲が広がり、バック側の守備範囲は狭くなります。そのため、バックハンドが得意で守備範囲も広いという選手はミドルにポジションをとります。

上記画像は、ソ・ヒョウオン選手と丁寧選手の試合の様子。ヒョウオン選手は右利きですが、立ち位置をミドルにしていますね。ちなみに、ヒョウオン選手は立ち位置をフォア側にとることもあります。

カットマンのヒョウオン選手は、卓球台から少し離れた位置に立っています。離れることで守備範囲を広げているようです。

元卓球部の一言
前陣即効型、カット型など、戦型によっても立ち位置は変わります。一般的には、前陣即効型は卓球台の近く、カット型は卓球台から離れた位置に立ちます。

 

③左利きの基本

引用元:世界卓球2018 男子決勝 中国vsドイツ 第1試合 馬 龍vsボル

左利きの選手は向かって右側に立ち位置をとることが多いです。考え方は右利きの選手と同じ。バック側と比べてフォア側の守備範囲が広いため、フォア側のスペースを広くとりバック側のスペースを狭くしています。

ただし、左利きだからといって必ずしも向かって右側に立つ必要はありません。バックの守備範囲が広い人はミドル寄りに立つし、向かって左側に立つ選手もいないわけではありません。

相手選手の戦術や、自分の戦型などに合わせて立ち位置を調整していくことをおすすめします。

元卓球部の一言
左利きの選手と対戦する時は、戦術の軌道修正が必要です。バック側を狙ったつもりが相手にとってはフォア側のボールになってしまうわけですからね。対右利きに慣れすぎていると、左利きの選手に当たった時にちょっと頭が混乱してしまいます。

 

そういう意味でも、左利きの選手はそれだけでちょっと有利だといえるかもしれません。

 

④ダブルスの立ち位置

引用元:グランドファイナル2018 女子ダブルス 決勝 早田ひな/伊藤美誠vs陳幸同/孫穎莎

①~③の立ち位置はシングルスの場合でした。ダブルスの立ち位置については、少し事情が変わります。シングルスではサーブのコースは限定されていませんが、ダブルスではサーブのコースが限定されているからです。

ダブルスのサーブは自陣の右側から、相手コートのクロスに入れる必要があります。対角線に打つというのがダブルスのルールです。そのため、必然的にレシーブの立ち位置も向かって右側となります。

また、ダブルスではペアと交互に打ちます。打った後は邪魔にならないように後ろに下がるか横にずれます。そのことも考慮して立ち位置を考える必要があります。

元卓球部の一言
ダブルスはシングルスとは色々とルールが異なります。そのため、戦術もシングルスとは大きく変わってきます。ダブルスのルールについては、以下の記事で詳しくまとめています。

 

卓球 サーブのルール解説【対角線・トス・順番・ダブルス・シングルス】

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トップ選手のレシーブの立ち位置

張本智和(右打ち)

引用元:グランドファイナル2018 男子シングルス 準決勝 張本智和vsカルデラノ

日本男子の中でもトップの実績を持つ張本智和選手。右利きのシェーク攻撃型です。上記画像はグランドファイナル2018の準決勝の画像です。手前の黒いユニフォームが張本智和選手です。

レシーブの立ち位置は、向かって左側ですね。多くの右利き選手がとる立ち位置と同じですね。ちなみに、相手選手はカルデラノ選手(右利き)です。

■名前
張本智和

■戦型
右シェーク攻撃型

■利き腕

■主な成績
2018年ワールドカップ 銀メダル
2018年ワールドツアー 金メダル
2016年世界ジュニア選手権 金メダル

 

伊藤美誠(右打ち)

引用元:世界卓球2018 女子決勝 日本vs中国 第1試合 伊藤美誠vs劉詩ブン

日本女子卓球選手の中で、黄金世代と言われる中の一人です。中国選手を次々と撃破している勢いのある選手だといえます。

伊藤美誠選手は、右利き。戦型はシェーク裏表前陣速攻型。フォア面には裏ソフトラバー「ファスタークG-1」、バック面には表ソフトラバー「モリストSP」を使用しています(2018年時点)。

上記画像は、2018年の世界卓球の女子決勝の試合画像。対戦相手は、中国卓球のトップランカーの劉詩ブン選手です。

伊藤美誠選手のレシーブの立ち位置は、張本智和選手と同じか若干ミドル寄り。体を正面に向けています。

■名前
伊藤美誠

■戦型
右シェーク裏表前陣速攻型

■利き腕

■主な成績
2016年リオ五輪女子団体 銅メダル
2018年世界卓球選手権女子団体 銀メダル
2018年ワールドツアーグランドファイナル女子ダブルス 銀メダル

 

水谷隼(左打ち)

引用元:世界卓球2018 男子準々決勝 日本vs韓国 第2試合 水谷隼vsイ サンス

2016年リオ五輪で団体とシングルスでメダルを2枚獲得した水谷隼選手。日本の卓球選手の中でも最も知名度が高い選手だといっても過言ではありません。

水谷選手の戦型はオールラウンド型。右利きですが、卓球の時には左打ちです。

上記画像は、2018年世界卓球の準々決勝。イ サンス選手との対戦です。手前の黒いユニフォームが水谷選手です。レシーブの立ち位置は向かって右側。左打ちの基本の立ち位置ですね。

守備範囲の広いオールラウンド型ということが影響しているのか、若干ミドル寄りな印象を受けますね。

■名前
水谷準

■戦型
オールラウンド型

■利き腕
右(卓球の場合は左)

■主な成績
2016年リオ五輪男子団体 銀メダル
2016年リオ五輪男子シングルス 銅メダル
2016年世界卓球選手権男子団体 銀メダル

 

ソ・ヒョウオン(右打ち)

引用元:女子ワールドカップ2018 準々決勝 丁寧vsヒョウォン

韓国の女子選手・ヒョウオン。右打ちのカットマンですね。フォア面には裏ソフトラバー「テナジー64」を使用。バック面には粒高ラバー「カールP-1R ソフト」を使用しています。粘り強い卓球で守備の強さには定評があります。

上記画像は、女子ワールドカップ2018の準々決勝。ヒョウオン選手と丁寧選手の試合です。手前の選手がヒョウオン選手ですね。レシーブの立ち位置は向かって右側。

注目してほしいのは、台からの遠さ。上で紹介した水谷選手と比べると、かなり後ろに立っていますね。後陣で戦うカットマン特有の立ち位置だといえるでしょうね。

右利きのセオリーに反する立ち位置ではありますが、台から離れることで守備範囲を広げています。

■名前
徐孝元(ソ・ヒョウオン)

■戦型
カット型

■利き腕

■主な成績
世界ランク最高位8位

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