卓球 ドライブが入らない方へ 2種類の解決法【即効性&ジワジワ効く】

「ドライブが入らない…」。この悩みは卓球をやっている人は一度は抱えたことのある悩みだと思います。

本記事では、「即効性のある解決法」と「ジワジワ効いてくる解決法」に分けてドライブが入らないという方の悩みを解消していこうと思います。少しでも参考になれば幸いです。

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即効性あり!ドライブが入らない方が試すべき一つの手法【卓球知恵袋動画あり】

まずは、即効性のある解決方法から紹介。この解決方法は、WRMのやっすんさんが卓球知恵袋の動画内で紹介されていたものです。かなりシンプルな解決方法ですが、有効な方法です。

その方法とは、「ミスの仕方に応じてスイング方向を変える」というもの。これだけです。

  • オーバーミスが多い場合は、上から下にスイング
  • ネットミスが多い場合は、下から上にスイング

「オーバーミスして入らない」という方は、ラケットが下から出すぎている場合があるので、若干上から出すように調節。

「ネットミスして入らない」という方は、ラケットが上から出すぎている場合があるので、若干下から出すように調節します。

シンプルで分かりやすい方法ですよね。ドライブが入らない時は、数mm、数cmでもいいのでスイング方向を調節してみてください。この方法で、ドライブミスが劇的に改善される可能性があります。




元卓球部の一言
シンプルで分かりやすいし、すぐに試せる方法ですよね。「ドライブが入らない」という悩みを抱えている方は、ぜひこの方法を試してみてください。

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ジワジワ効いてくる!ドライブが入らない原因と対策

上では、即効性のある解決策について紹介しました。以下では、ドライブが入らない原因とジワジワと効いてくる解決策を紹介していきます。

中長期的にドライブを安定させるためにも、以下の方法もぜひ試してみてください。ドライブだけでなく、卓球の技術全般を向上させるポイントにもなっています。

原因①「相手の回転に負けている」

ドライブが入らない一つ目の原因は、「相手の回転に負けている」。

例えば、相手の下回転に負けてネットミスしてしまう。相手の上回転が強すぎてオーバーミスしてしまう。など、相手の回転に負けてドライブが入らない例は多々あります。

この問題の解決策は、「ドライブの回転量を増やす」ことに尽きます。相手の回転に負けないほどの回転量があれば、ドライブは安定して入るようになります。

以下では、ドライブの回転量を増やすポイントを4つに分けて紹介していきます。相手の回転に負けてしまっていると感じている方は、ぜひチェックポイントを確認してみてください。

ドライブの回転量を増やすための4つのポイント
  1. 手打ちをしない
  2. 球突きで回転量を底上げする
  3. ラバーが汚れていないかチェックする
  4. ラバーが寿命を迎えていないかチェックする

①手打ちをしない

ドライブの回転が弱いと感じている方は、手打ちになっていないかチェックしてみてください。下半身を使わず、腕だけでスイングしたとしても強い回転をかけることはできません。

回転量のあるドライブを打つためには、身体全体を使う必要があります。ポイントとなるのは、「体重移動」と「腰の回転」です。

バックスイングと同時に腰を回転させて右足に体重を乗せて、腰の回転と同時にスイングします。この時、右足に乗せた体重を左足に移動させるようにします。

下半身の動きと上半身の動きを連動させて、ボールに強い回転を伝えます。注意したいのは、腰を戻す時に手が先行していかないようにすること。手だけが先行してしまうと、手打ちの状態になってしまいます。

手が先行しないように、腰の動きと一緒に戻すようにする必要があります。そうすることで、腰の回転がボールに伝わって回転量のあるドライブとなります。

ドライブの腰の使い方・正しいフォームについては、以下の記事で画像つきで紹介しています。

卓球 ドライブの基本フォーム【体の使い方解説】

②球突きで回転量を底上げする

一人でも、どこでもできる練習法「球突き」。手軽な練習ですが、球突きを繰り返すことで、ドライブの回転量を底上げすることができます。継続していれば、結果的にドライブの安定化につながります。

ドライブは、ラケットを斜め上にスイングすることでボールをこすり上げて上回転をかける打法です。ポイントとなるのは、「こする」。ボールをこすることができなければ、ボールに回転をかけることはできません。

たとえ正しいフォームで腰を回転できていたとしても、きちんとこすることができていないと強い回転はかかりません。そんな状態でドライブを打ったとしても、相手の回転に負けて、コートに入らない事態に陥ります。

「こする」という感覚を身につけ、ボールの回転量を上げるために有効な練習方法が「球突き」です。ボールの底を擦って回転をかけて上に飛ばし、キャッチする。この繰り返しです。

地味な練習かもしれませんが、この球突きがドライブの回転量を底上げしてくれます。ドライブだけでなく、すべての回転系技術の回転量の底上げにもつながります。

球突きは初心者向けの練習だと思っている方も多いかもしれませんが、脱初心者にも有効な練習方法なんです。

WRMのぐっちぃさんも、球突き練習の重要さについて動画内でコメントされています。以下に貼り付けた動画は下回転サーブの練習方法ですが、ドライブの回転量を上げることにもつながるので、ぜひチェックしてみてください。




③ラバーが汚れていないかチェックする

正しいフォームで打っても、きちんとボールをこすれているはず。それでも回転に負けて入らない。そんな時には、ラバーが汚れていないかチェックしてみてください。

ラバーが汚れてツルツルの状態だと、ボールに回転をかけることは難しいです。

新品のボールを続けて打っていると、ボールの白い粉がラバーについてしまうことがあります。この状態だと、ラバーはツルツルになってしまって回転をかけることができません。

ラバークリーナーを使うことで、ラバーの表面をきれいにすることができます。ラバークリーナーを使う時間がない時は(試合時など)、息をハァーとラバーに吹きかけて白い粉をふき取ります。こうするだけでも、回転はよくかかるようになります。

相手の回転に負けてドライブが入らない原因が分からない…。そんな時は、自分のラバーに原因があるかもしれません。

卓球ラケット・ラバーの手入れ方法【おすすめ用品】

④ラバーが寿命を迎えていないかチェックする

続いても、ラバーに関するポイント。ラバークリーナーで綺麗にしていても、息を吹きかけて汚れをこまめにとってもドライブに回転がかからない、入らない…。

そんな時はラバーが寿命を迎えていないかチェックしてみてください。ラバーの寿命は、一般的に3か月程度だといわれています。ラバーは消耗品です。どんなに適切に管理していても、いずれ寿命を迎えてしまいます。

「回転がかからなくなってきた」と感じたら、ラバーを張り替えてからどのくらい期間がたったかを一度考えてみてください。もしかしたら、交換時期をとっくに過ぎてしまっている可能性があります。

ラバーの寿命の見分け方については、以下の記事で詳しく解説しています。

卓球ラバー 寿命の見分け方【各ラバーの基準】

元卓球部の一言
「ドライブが入らない」という悩みを抱えた初級者の方の多くは、回転に負けていることが原因な気がします。特に対下回転の壁にぶつかっている人は多いのではないでしょうか。

 

私もドライブの打ち方を教えてもらって初めてぶつかった壁が、対下回転でのドライブでした。回転はかかっているはずなのに下回転に負けてネットにかかって入らない…。そんな状態が結構続きました。

 

私の場合の解決方法は、とにかく練習を重ねることでした。ヒマさえあれば球突きで回転量を増やし、多球練習で下回転にチャレンジし続けました。そのうち、徐々に回転に勝てるようなドライブを打てるようになりました。

 

原因②「相手の回転を見極められていない」

ドライブが入らない二つ目の原因は、「相手の回転を見極められていない」。相手の回転に対して打ち方を適切に変えなければ、ドライブは入りません。

例えば、強烈な下回転がかかったボールに対してラケットを寝かせた状態でドライブを打てば、ネットにかかってミスしてしまいます。また、上回転のボールに対してラケットを立てた状態でドライブを打てば、ボールが打ちあがってオーバーミスしてしまいます。

相手の回転を見極めて、適切な打ち方をすることでドライブは安定して入るようになります。

回転を見極めるようになるには、とにかく慣れしかありません。経験を積むほど、徐々に回転が分かるようになってきます。以下では、各回転に対するドライブの打ち方を簡単に紹介します。

各回転に対するドライブの打ち方
  1. 下回転に対しては、ラケットを立てて上にスイング
  2. 上回転に対しては、ラケットを寝かせて前にスイング
  3. 横回転に対しては、相手のスイングと逆方向を狙う

①下回転に対しては、ラケットを立てて上にスイング

下回転に対しては、ラケットを立てるようにしてドライブを打ちます。スイング方向は下から上に向かうようにします。

スピードよりも回転量を多くすることを意識して打つ方がドライブは安定して入るようになります。強烈な下回転に対しては、スピードドライブよりも、ループドライブが無難ですね。

②上回転に対しては、ラケットを寝かせて前にスイング

上回転に対しては、ラケットを下に向けて寝かせるようにして打ちます。スイング方向は、前に押し出すようにして打ちます。

ループ気味に打ってしまうと、ボールが上に飛び上がってオーバーミスしてしまいます。ボールが飛ばないように、ラケットをかぶせてボールを抑えるようにして打つと入りやすくなります。

③横回転に対しては、相手のスイングと逆方向を狙う

横回転に対しては、相手のスイングと逆方向を狙うようにすると入りやすくなります。

横回転のボールの軌道は、相手のスイング方向と連動しています。相手のスイングが右方向に流れているのなら、ボールも右方向に曲がっていきます。真っすぐラケットを当てると、ボールは右に弾かれてしまいます。

というわけで、横回転がかかっているボールに対しては相手スイングの逆方向を狙うようにします。回転の影響を受けたとしても、ミドルあたりに入るはずです。

元卓球部の一言
相手の回転を見極められず、ドライブが入らない。ラリー時もそうですが、レシーブ時にこの悩みを抱えている人は多いはず。サーブは、相手がどんな回転を出してくるか予測しにくいので一瞬での見極めが必要になります。かなり難易度が高い作業だといえます。

 

そんなレシーブ時に役立つ回転の見極め方については、以下の記事で詳しくまとめています。何かの参考になれば幸いです。

 

卓球レシーブ 回転の見極め・見分け方【6個のポイント】

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ドライブを安定して入れるための9個のコツ

  1. ①姿勢を低くする
  2. ②まずは入れること優先
  3. ③頂点で打つ
  4. ④回転によって打ち方を変える「対上回転」
  5. ⑤回転によって打ち方を変える「対下回転」
  6. ⑥スピード重視で打つか、回転重視で打つか決める
  7. ⑦打たない選択肢を持つ
  8. ⑧自分のフォームを動画で撮影する
  9. ⑨理想の選手を参考にする

ドライブを安定して入れるためのコツをまとめてみました。私の経験と技術書、Youtubeの練習動画を総合すると、上記9個に集約できるのではないかと思います。

記事の前半で紹介した部分と多少被っているところもあるとは思いますが、「ドライブが入らない」という悩みを抱えた方の参考にはなると思います。

9個のコツについての詳しい解説は、以下の記事でまとめています。練習動画も一緒に掲載しているので、ぜひチェックしてみてください。

卓球ドライブを安定させる9個のコツ【動画あり】

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