ラケットの持ち方について、画像つきでまとめてみました。「日本式ペンホルダー」「中国式ペンホルダー」「シェークハンド」それぞれ持ち方の違いを解説します。
最初にざっくり言っておくと、ペンホルダーはペンを握るようにして持ち、シェークハンドは握手するように握ります。名前の通りですね。
卓球ラケットの持ち方【ペンとシェークの握り方の違い】
引用元:卓球ラケットの持ち方 シェイクハンドとペンの握り方の初心者向け動画
卓球のラケットには、大きく分けて3つの種類に分類できます。
- 日本式ペンホルダー(通称:日ペン)
- 中国式ペンホルダー(通称:中ペン)
- シェークハンド
それぞれのラケットは形状が異なるため、握り方・持ち方が違い。以下では、各ラケットの持ち方を画像つきでまとめてみました。持ち方が分からないという方はぜひチェックしてみてください。
また、自分の戦型によってラケットの持ち方が微妙に変わるのでそのポイントもチェックしてみてください。
日本式ペンホルダー(日ペン)の持ち方
引用元:Amazon
日本式ペンホルダーとは
グリップ部分にコルクが使用され、突起になっているのが特徴。また主に片面だけにラバーを貼ります。ペンドラなどのラバー性能に命運を託すような戦型の選手に使用者が多いです。
日本、韓国、台湾などの選手が使用していることが多いです。シェークハンドの普及に減少傾向ではありますが、独特の打球感と弾みで根強い人気があるラケットでもあります。
- フォアの威力が高い
- 軽い
- 前陣(台上処理)向き
- バックが難しい
- フォアとバックの切り替えに難あり
表面
引用元:卓球ラケットの持ち方 シェイクハンドとペンの握り方の初心者向け動画
フォア面の親指とバック面の中指ではさむようにして、ラケットを支えます。そこに加えて、フォア面の特徴であるコルクの突起に人差し指をかけて握ります。
人指し指の付け根の部分は、少し隙間を空けるのがポイントです。親指は、第一関節をラケットに乗せるくらいが標準です。
ただ、戦型によって親指を深く握る握ったり、浅く握ったりもします。握り方によって、「打球の強さ」「フォアバックの切り替えのスピード」が変化します。深く握るとフォアハンドが打ちやすくなり、浅く握るとバックハンドが打ちやすくなります。
基本の握り方を軸として、自分に合った握り方を探ってみることをおすすめします。
裏面
引用元:【卓球】日ペンの持ち方!握り方を覚えよう!~初心者向け~
一般的な日本式ペンのバック面にはラバーは貼りません(反転式ペンホルダーは別)。裏面の指は軽く曲げて揃えるようにして握ります。
指を伸ばすとラリーを強く打てるというメリットがありますが、指を軽く曲げておいた方が様々な技を出しやすいので、おすすめです。
バックハンドを打つ時には、ラケットを裏返さずに手首を返して打ちます。親指を立てると手首の自由度が広がり、より打ちやすくなります。
中国式ペンホルダー(中ペン)の持ち方
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中国式ペンホルダーとは
中国式ペンホルダーは、シェークハンドのグリップ柄を短くしたような形が特徴です。ブレードの形状、厚さともにシェークハンドとほぼ同じものが多いですね。
中国をはじめ、多くの国で使用者が存在しています。ラバーを両面に貼って打つ両面打法(ペン両ハンドドライブ型)が完成してからは、世界のトップでも中国式ペンホルダーが活躍しています。
守備主体である戦型・ペン粒にもよく使われます。
- フォア・バックの切り替えがスムーズ
- 裏面打法がやりやすい
- 前陣(台上処理)がしやすい
- 日ペンと比べて威力が落ちる
- ブレードが薄いラケットが多く、スピードは遅め
表面の持ち方
引用元:卓球ラケットの持ち方 シェイクハンドとペンの握り方の初心者向け動画
基本的に日本式ペンホルダーと持ち方は同じです。表面の親指と裏面の中指ではさむようにしてラケットを持ちます。人差し指はあまり力を入れず、グリップにひっかけるくらいの力で支えます。
裏面の持ち方
引用元:卓球ラケットの持ち方 シェイクハンドとペンの握り方の初心者向け動画
裏面の持ち方も、ほぼ日本式ペンホルダーと同じです。指を揃えて軽く曲げながら持ちます。日本式と同じく、指を軽く曲げるのがポイントです。
裏面も使う中国式ペンホルダーの場合は、指を伸ばしているとボールが指に当たってしまいます。
シェークハンドラケットの持ち方
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シェークハンドとは
手で握手するように握るのが、シェークハンドタイプのラケット。両面にラバーを貼って使用します。現代卓球においては、主流のラケットだといえます。フォアハンド、バックハンドともに強力でラリーに向いています。
一方で、ミドルに来たボールに対してはペンホルダーと比べて処理しにくいというデメリットがあります。また、手首の自由がきかないためサーブ時に持ち方を変える必要もあります。
- フォアとバックの切り替えが早い
- バックの技術が多彩
- ラリーが得意
- 現代卓球で主流(参考にできる選手が多い)
- ミドルへのボールに弱い
- サーブ時に持ち変える必要がある
- 両面にラバーを貼るため、総重量が重くなりがち
表面の持ち方
引用元:卓球ラケットの持ち方 シェイクハンドとペンの握り方の初心者向け動画
中指、薬指、小指の3本でグリップを握ります。この3本の指は、柄に対して少し斜めになるくらいが適当です。強く握るのではなく、リラックスして指をそえるようなイメージで握るのがポイントです。
親指は軽く添えるように持ちます。表面の親指と裏面の人差し指でラケットを挟むように握りますが、親指に力は入れずに添えるくらいでOKです。
裏面の持ち方
引用元:卓球ラケットの持ち方 シェイクハンドとペンの握り方の初心者向け動画
裏面の人差し指は、ラケットの縁にかかるくらいの位置に置きます。フォアメインの戦型の方は人差し指を立てるように握る場合もあります。ですが、シェークハンドの強味はバックハンドです。
おすすめなのは画像のように親指を寝かせて握る持ち方です。
ペンとシェークどっちが良い?【主流はシェークだけど…】
ペンホルダーとシェークハンドのラケットの持ち方の違いについて説明してきました。どのラケットにも長所と短所があります。ここで頭に浮かぶのは、「結局どっちがいいの?」という点。
最初に結論を言うと、「圧倒的にシェークハンドがおすすめ」「自分の目指す戦型がはっきりしているなら、ペンホルダーもあり」。個人的には、これから卓球を始める人はシェークハンドがおすすめです。
初心者におすすめなのはシェークハンド
シェークハンドをおすすめする一番の理由は「現代卓球でシェークハンドが主流だから」。
世界で活躍するトッププレイヤーの多くがシェークハンドを使っています。もちろんペンホルダーの選手もいますが、割合でいえばシェークハンドの方が多いのは事実です。
この割合は、もっと身近な自分の周囲でも同じです。私が所属していた卓球部でも8割がシェークハンドでした。30人くらいいた部員のうち、ペンホルダーは5人いない程度でした。
使用者が少ない環境では、技術を教えてくれる人も少なくなります。逆にシェークハンドのように使用者が多い環境では教えてくれる人も多くなります。参考にできる選手も増えます。
ということで、私がおすすめするのはシェークハンドのラケット。これから卓球を始めようとしている初心者の方には、まずシェークハンドをおすすめします。
- 現代卓球ではシェークハンドが主流
- 参考になるプレイヤーが多い
- Youtubeの解説動画でもほぼシェークハンド
- バックの技術が多彩
ペンがシェークに劣るわけではない
シェークハンドを全面的におすすめしている私ですが、決してペンホルダーがシェークハンドに劣るわけではありません。
シェークハンドのシェアに押されてペンホルダーは減少し続けてはいますが、ペンにはペンの長所があります。例えば、横回転サーブはシェークよりもペンの方が圧倒的に回転をかけやすいです。
シェークとペンはどちらも一長一短。それぞれの特性を理解した上で、自分の戦型にあったラケットを選ぶことをおすすめします。
日ペン、中ペン、シェークの違いまとめ
どの型のラケットも性能は一長一短。日本式ペン、中国式ペン、シェークハンドそれぞれの性能の違いをまとめてみました。
日本式ペン
- フォアの威力が高い
- 軽い
- 前陣(台上処理)でのフォアが打ちやすい
- 手首の自由度が高い(スピン系のサーブが出しやすい)
- フォアとバックの切り替えに難あり
- バックが難しい(特に前陣)
中国式ペン
- フォア・バックの切り替えがスムーズ
- 裏面打法がやりやすい
- 前陣(台上処理)でのフォアが打ちやすい
- 手首の自由度が高い(スピン系のサーブが出しやすい)
- 日ペンと比べて威力が落ちる
- ブレードが薄いラケットが多く、スピードは遅め
シェークハンド
- フォアとバックの切り替えが早い
- バックの技術が多彩
- ラリーが得意
- 現代卓球で主流(参考にできる選手が多い)
- ミドルへのボールに弱い
- サーブ時に持ち変える必要がある
- 両面にラバーを貼るため、総重量が重くなりがち