卓球 レシーブドライブ7つのコツ【安定して入る】

レシーブでドライブを打つことに苦手意識を持っている方は多いと思います。「ただでさえ余裕のないレシーブ時ドライブ打たなくても…」と考えている方もいるかもしれません。

たしかにレシーブでドライブを打つことは難しいです。ですが、レシーブでドライブを打つことで試合の流れをコントロールしやすくなります。つまり、勝ちに直結します。

以下では、安定して入れるためのコツを7つ紹介していきます。

※本記事では、WRMの動画、書籍「DVDでマスター! 一流選手が教える卓球回転テクニック」、自身の経験をもとに作成しています。参考・引用資料は記事下でまとめています。

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卓球 レシーブドライブが安定して入る7つのコツ

①ロングかショートかを見極めるコツ

レシーブでドライブを打つために、まずは相手のサーブがロングなのかショートなのかを見極める必要があります。ショートサーブならツッツキ。ロングサーブならドライブを打ちます。

レシーブドライブを成功させるためには、まず何よりもサーブの長さを見極める必要があります。見極めるコツは、1バウンド目の位置。

相手サーブの相手コート内の1バウンド目の位置がどこにあるのか。ここを見ることによって、ロングかショートかを見極めることができます。

相手コートのエンドライン近くで1バンする場合は、ロングサーブ。ネット際で1バンする場合は、ショートサーブが来ると予測できます。もっとざっくり言うと、1バン目が相手コートの半分より奥ならロングサーブ。半分より手前ならショートサーブ。

サーブの1バウンド目がどこに来るのかで、サーブの長さを見極めることができます。早めに判断することで、余裕をもってドライブを打つ体勢に入ることができます。

WRMのぐっちぃさんは、サーブの長さを見極める練習方法を動画内で紹介されています。以下に動画を掲載しておきます。かなり参考になるので、ぜひチェックしてみてください。(※私も本記事を書くにあたってWRMさんの動画を参考・引用させてもらっています)

相手のサーブが1バウンドで出てくるのにも関わらず、チャンスを逃していつる方が非常に多い。

1バウンドで出てくるサーブに関しては、全てドライブ攻撃が可能なんです。

引用元:レシーブドライブのコツ【卓球知恵袋】




元卓球部の一言
自分がサーブする時を思い出すと考えやすいです。ロングサーブを出したい時は、できるだけエンドライン近くに1バウンド目を落としています。逆にショートサーブを出したい時は、ネット際に1バウンド目を落とすはずです。

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②回転に合わせてラケットの面を調整する

ロングかショートか、サーブの長さの見極めは大事。それと同じくらい大事なのは、回転の見極めです。回転によって面の角度・スイング方向を調節しないと、レシーブドライブは成功しません

上回転・横回転系なら、面を下に向けてかぶせ気味にした状態で前に押し出すようにスイングします。

下回転系なら、面を立ててボールをこすり上げるように斜め上にスイングします。

■上・横回転サーブの場合
===============
面をかぶせて、前にスイングする

■下回転サーブの場合
===============
面を立てて、斜め上にスイングする

元卓球部の一言
回転の見極め方については、以下の記事で詳しく解説しています。記事内には、回転が見極められない時の対処法も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

 

卓球レシーブ 回転の見極め・見分け方【6個のポイント】

 

③手よりも足を動かすクセをつける

ドライブに限らず、レシーブでは足の動きが大事です。足を動かして、打ちやすいポイントに入り打球する。足を動かすことで打球は安定します。ドライブをはじめ、ツッツキ、フリック、ストップ全て同じことが言えます。

足を動かしてレシーブを安定させるコツは、「手よりも足を動かすクセをつける」。

初心者に多いのですが、レシーブ時に足よりもまず手が動いてしまっている方が多いです。腕を伸ばして、手打ちの状態でドライブを打っても十分な回転をかけることはできません。レシーブミスにつながります。

ラケットを握っているのは手なので、手が先に動いてしまうのは無理もありません。ですが、この状態ではドライブを安定させることはできません。

そこで、「手よりも足を動かすクセ」が必要になってきます。クセづけるには、反復練習しかありません。レシーブ練習の時には、必ず足から動かすことを意識して練習します。

何度も繰り返すうちに、足から先に動けるようになります。そうすることで、ドライブをはじめとしたレシーブ技術全般が安定するようになります。

元卓球部の一言
「手よりも足動かせ!」というのは、私が何度も先輩から言われた言葉です。どうしても手の方が先に動いてしまうんですよね。何度も何度も繰り返し注意されて、意識して練習するうちに足から動くようになりました。

 

クセをつけるのは簡単ではありませんでしたが、レシーブ技術は目に見えて上達しました。

 

④余裕がある場合は、打点を高く早めに打つ

「余裕がある場合は」「サーブの回転が弱い場合は」というカッコつきですが、ドライブの打点はできるだけ高い方が理想です。

頂点付近の高い打点で、なおかつ早めに打つ。そうすることで、より攻撃的なレシーブドライブを打つことができます。インパクトが遅れると、相手に3球目攻撃の余裕を与えてしまいます。

長さ、回転を早めに見極めて、スイング開始のタイミングを早くする。そうすることで、2球目でポイントを取りやすくなります。

ただし、これは「余裕がある場合は」「サーブの回転が弱い場合は」というカッコつき。高い打点はともかく、早い打点で打つことは中々難しいです。あくまで理想のパターン、チャンスボールに対するレシーブドライブのコツだと思ってください。

元卓球部の一言
レシーブに限らず、ドライブの理想の打点は頂点だと言われています。その主な理由は、「角度的に入りやすいから」。シンプルな理由ですよね。この打点で打てるのが理想ではあるんですが、実際はなかなか難しいものです。特にレシーブ時は余裕がないことが多いですからね。

 

⑤基本は、引き付けて打つ

上で紹介した「打点を高く早めに打つ」は、余裕がある時のドライブのコツ。基本は、「引き付けて打つ」ことをおすすめします。

打点は、頂点か頂点から落ちてきたあたり。しっかりと引き付けてドライブを打つことで、様々なメリットを得ることができます。

  • サーブの長さを見極める余裕ができる
  • サーブの回転を見極める余裕ができる
  • レシーブの体勢を整える余裕ができる
  • 回転量多めのドライブを打つことができる

メリットを一言にすると「余裕ができる」ですね。

サーブの回転量が少なく余裕がある場合は、スピードドライブ気味に「打点を高く早めに打つ」。相手のサーブの回転が強烈だったり、厳しいコースに打たれて余裕がない場合は、ループドライブ気味に「引き付けて打つ」ことをおすすめします。

元卓球部の一言
ドライブの打点については、様々な意見があります。本記事では「早い打点」「遅い打点」という二つを紹介しています。一見矛盾していますが、どちらも間違いではありません。場面や状況によって使い分けることが大事となってきます。

 

⑥回転量多めにする

引き付けて打つ場合はループ気味にドライブを打つ。この時重視するのは、回転量。相手のサーブの回転を上書きするようなイメージで、強烈な上回転をかけるようにして打ちます。

高速で思いっきりスイングして回転をかけると、ボールはラバーに引っ張られて回転が上書きされます。結果的に相手の回転の影響を受けにくいんです。

相手のサーブに強烈な下回転がかかっていたりしたとしても、高速スイングでそれを上回る回転をかけることで、ドライブを安定して入れることができるようになります。

WRMのぐっちぃさんも、「https://www.youtube.com/watch?v=I99Z-1l2sAw&vl=ja」の動画内で、以下のようにコメントされています。

イメージ的にはループドライブをするようなイメージでやってください。

「レシーブドライブ=一発ドン!」。これは、相手がサーブバレバレとか、浮いてるとか、あと上回転出してくるとか。それだったら、ドン(スピードドライブ)でいいです。

だけど、下回転のキレてるサーブが台から出てくる、YGが台から出てくるっていう時は、キレてますからね。ドン(スピードドライブ)いけないです。

そうするかっていうと、ループで超回転を意識してください。超スピン。

引用元:絶対入る最強レシーブドライブのコツ【卓球知恵袋】




元卓球部の一言
下回転サーブに対するドライブ。これは初心者が必ずといっていいほどぶつかる壁の一つです。

 

回転に負けてネットミスすることが多くなります。多球練習でようやく入るようになっても、実戦では回転に負けてしまう。実戦を積み重ねて、失敗を繰り返してようやく回転に勝てるようになります。卓球の技術すべてに言えることですが、繰り返し練習することが大事です。繰り返すうちに徐々に成長していきます。

 

⑦姿勢を低くする

体の姿勢を低くすることは、ドライブだけでなくレシーブの基本です。レシーブで何よりも大事なのは、出だしの速さ。姿勢を低くすることで、出だしを速くすることができます。

早く動くことで、理想の打点に入りやすくなり体勢を整える余裕も生まれます。テイクバックが必要なドライブなら、なおさら早さと速さが求められます。

低姿勢の大事さについては、リオ五輪のメダリスト・水谷選手も自身のブログでコメントされています。

もう一つは姿勢です。絶対に体勢を高くしないことです。

卓球というのは左右に反復横跳びする動きと足を一歩前後にだす動きがほとんどです。

それらを素早く行うためには姿勢が低い(膝をとにかく曲げる)ことが絶対条件です。

左右の足の幅を広げると自然に体勢が低くなりますのでやってみてください。

引用元:水谷隼オフィシャルブログ「強くなるには」より

また、低姿勢を保つことで、様々なメリットを得ることができます。

  • 足の出だしが速くなる
  • 頭とボールの距離が近づくことで、回転を見極めやすくなる
  • ラケットで正確にボールを捉えやすくなる
元卓球部の一言
「姿勢を低く」というのも、繰り返し先輩に言われたことですね。姿勢一つでそんなに変わるわけが…と思っていたものの、効果を実感。それ以降は低姿勢で卓球に臨むようになりました。

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レシーブドライブは入っても入らなくても効果あり

打つこと自体に意味がある

レシーブドライブを安定して入れるコツをまとめてきました。ただ、最後に言っておきたいのは、レシーブドライブは入っても入らなくても効果があるということ。

もちろん、安定して入ればそれに越したことはありません。ですが、入らなくても無意味というわけでもないんです。レシーブドライブは、打つこと自体に意味があります。

その意味とは、「相手選手へのけん制」です。

 

レシーブドライブで相手をけん制

レシーブでドライブを打つことは、攻撃の意思表示となります。例えミスしたとしても、相手選手に「長いサーブが来れば、いつでも打つぞ」というプレッシャーを与えることになります。

プレッシャーによって、短いサーブが多くなったり、初級者ならサーブミスが増えたりします。とにかく、自分にとってメリットが多いんです。もっと踏み込んで言うなら、試合を自分主導でコントロールできるようになります。

 

レシーブドライブが苦手でも打つことをおすすめします

というわけで、「レシーブドライブはミスが多いから、打ちたくない。ツッツキの方が得意だし」という方も積極的にドライブを打っていくことをおすすめします。ミスをしたとしても、相手のサーブが短くなれば、得意のツッツキの展開に誘導することにもつながります。

元卓球部の一言
私の経験上でも「あ、この人はレシーブ打ってこない人だ」と思うと、かなり気が楽になったことがあります。気持ちに余裕が生まれて、プレー全体がやりやすくなった覚えが何度かあります。

 

この経験を思い出してみても、「レシーブでドライブを打つ」ことには相応の効果があると考えています。

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引用・参考資料
■Youtube
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レシーブドライブのコツ【卓球知恵袋】

絶対入る最強レシーブドライブのコツ【卓球知恵袋】

■書籍
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DVDでマスター! 一流選手が教える卓球回転テクニック

■サイト
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水谷隼オフィシャルブログ「強くなるには」より

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