卓球 ドライブの基本フォーム【体の使い方解説】

ドライブの基本フォームについてまとめてみました。スタンスからフォロースルーまで、各ポイントでの正しいフォームを解説していきます

※本記事では、書籍「卓球パーフェクトマスター」をはじめとして、様々な動画を参考・引用させていただいております。引用資料については、記事下でまとめて掲載しています。

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卓球ドライブ 基本フォーム解説【下半身の動きが大事】

①スタンス

引用元:【卓球動画】美しいフォアドライブを打つための3つのポイント!!【卓球スクール・タクティブ】

肩幅よりも少し広く足を広げ、(右利きの場合は)左足を少し前に出します。これがドライブの基本フォームになります。少し広すぎると感じるかもしれませんが、ドライブの安定には不可欠なスタンスです。

足の開きが狭いと、スイング時に身体の軸が曲がってしまいます。下半身を安定させるために、スタンスは肩幅よりも広く取ります。

また、足を広くすることで自然と姿勢が低くなります。フォームが低くなると顔とボールの距離が近くなり、相手の打球の回転を見極めやすくなります。また、足の出だしが早くなります。

膝は軽く曲げてリラックスさせます。

元卓球部の一言
打球フォームの基本となるスタンス。ここを間違えると、かなり打ちにくくなります。例えば、「左足を少し前に出す」ところを逆の足を出してしまった場合、足が邪魔になって体が使いにくくなります。実際に素振りしてみたら分かりますが、ものすごく違和感を抱くはずです。

 

ぜひ正しいフォーム・スタンスを身につけて、ドライブを打つようにしてみてください。

 

②バックスイング

引用元:【卓球動画】美しいフォアドライブを打つための3つのポイント!!【卓球スクール・タクティブ】

バックスイングは下半身と上半身を連動させるのがポイントです。まずは、股関節と中心にして腰を回転させます。

腰を回す時に注意したいのは、上半身が傾かないようにすること。上半身が傾いて体の軸がブレると、フォームが崩れます。フォームが崩れると、打球は不安定になります。

体のひねれば、自然とラケットもついてきます。体の横にラケットを構えて腰を回転。ラケットが右ひざのあたりまでくるくらい腰を回します。左肩を相手に見せるようにするのもコツです。

ただし、腕によるバックスイングは取りすぎないように意識します。下半身の動きだけで十分バックスイングが取れているので、そこまで腕は使わないで大丈夫です。下半身を使うことで、ドライブの打球は安定します。

腰を回転させるのと同時にひざを曲げて、右足に体重が乗るようにしておきます。

元卓球部の一言
腕でのバックスイングを取りすぎると、ラケットのスイングは不安定になってしまいます。思い切り打ちたい時にはバックスイングを大きく取る時もありますが、それは余程のチャンスボールの時くらい。

 

基本は、上で紹介したように腕でのバックスイングを取りすぎないようにします。

 

③スイング

引用元:【卓球動画】美しいフォアドライブを打つための3つのポイント!!【卓球スクール・タクティブ】

回転させた腰を戻すのと同時にスイング。右足に貯めた体重を、一気に左足に移動させます。曲げていた右足を伸ばし、腰を回転。この時、左ひざも伸ばします。こうすることで、「右から左」「下から上」のパワーがボールに加わります。

この時、手が先行しないように注意が必要です。手が先行してスイングすると、手打ちになって打球が不安定になります。せっかく回した腰の力を生かすことなく打球することになってしまいます。

スイングする時は、腰と一緒に手を動かすようにしましょう。

元卓球部の一言
「スタンス時のフォームは綺麗なのに、ドライブの回転量が足りない」。そんな時は、手だけ先行して動かしていないかをチェックしてみましょう。スタンスが綺麗でも、体の動かし方を間違うと上手く打つことはできません。

 

スタンス・バックスイング・スイング・インパクト、一連の流れを把握して綺麗なフォームが完成します。

 

④インパクト

スイング方向は下から斜め上方向に振りぬきます。ボールの上側を捉えてインパクト。ボールを擦り上げるようにして打ちます。

決め球に関しては、思い切り振りぬいてもOKです。ですが、基本は戻りを意識する必要があります。振りぬいた後は、すぐに腕を伸ばして基本スタンスに戻ります。

ドライブが返球されることを考えて、次の球の備えるようにしましょう。

元卓球部の一言
ドライブを覚えたてだと、1球入魂しすぎて戻るのを忘れがち。返球された時に反応できなくて、ポイントを取られてしまいます。私の経験談です。

 

このあたりの悪癖は、多球練習で矯正することができました。多球練習だと、どんなに良いドライブを決めても球が出てきますからね。

 

⑤ポジション

フォームの話とは少しずれますが、ポジションについても軽く触れておこうと思います。

ドライブを打つ時のポジションは、フォア打ちよりも少し下がった方が打ちやすくなります。流山アストロズに所属する森下選手曰く「卓球台から1メートルくらい離れる」。

普段フォア打ちしているポジションよりも、1歩ほど下がってドライブを打つイメージです。

人によって打ちやすいポジションが違うので、「卓球台から1メートルくらい離れる」「フォア打ちよりも1歩下がる」というのを基準にして、ポジションを調節してみてください。

元卓球部の一言
「フォームは完璧なはずなのに、何故かドライブが安定しない」。そんな場合は、ポジションを調節してみてください。

 

上で紹介したように、1歩下がることで、少し余裕が生まれます。ほんの一瞬かもしれませんが、この一瞬が劇的にドライブを安定させることがあります。

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部位別のフォームチェック【体の使い方】

ドライブのフォームについて、部位別に解説していこうと思います。ぜひフォームチェックの参考にしてみてください。

グリップ

手の力を抜いてスイングに入り、インパクトの瞬間にグリップをぎゅっと握る。この操法でインパクト時のラケットスピードが飛躍的に増します。

ラケットスピードを上げることで、ボールの回転量が上がります。相手の回転に負けないドライブを打つことができるようになります。

 

ラケットの重みを感じるように腕、手首、手はリラックスして、インパクトでぐっと力をこめて振りぬきます。トップスイングよりも、少し腕を伸ばすことで、遠心力が大きくなりパワーが出るようになります。

ポイントは遠心力を利用して打つこと。

 

フリーハンド

フリーハンド(ラケットを持たない方の手)は、軽く曲げてリラックスさせておきます。諸説ありますが、最初のうちはフリーハンドがスイング方向に一緒に流れるのはおすすめできません。

フリーハンドは流れすぎないように、内側で止めておくのが無難です。そうすることで、体が開きすぎるのを防ぐことができます。戻りやすくもなります。

 

手首

手首は柔らかくして、インパクトのときに下から斜め上に振りぬきます。特に、手首の可動域が広いペンホルダーは手首を有効に使うことで、ドライブの精度が増します。

 

インパクトでボールを巻き込むように振り上げます。基本は肘が伸びないようにします。肘が伸びた状態で打つと、打球は安定しなくなります。また、戻りを早くするためにも肘は伸びないように注意が必要です。

ただし、決定打を打ちたい時には肘を伸ばすのも有効です。肘を伸ばして打つことで、打球の威力は増します。上で書いたようにデメリットもあるので、チャンスボールに対して肘を伸ばすようにしてください。

基本は肘を伸ばさない、チャンスボールに対して決定打を打ちたい時は肘を伸ばす。状況に応じて肘を有効に使ってみてください。

 

上でも書いたように、肩幅よりも少し広くスタンスを取ります。(右利きの場合)バックスイングで左足を前に出すように曲げて右足に重心を移動。スイングで左足に重心を移動させます。

下半身の体重移動がドライブのフォームの基礎となります。体重移動ができなければ、ボールに威力を乗せることも、強力な回転をかけることも難しいです。

下半身の体重移動をしっかりすることで、他の部位の体の使い方が生きてきます。

 

バックスイングと同時にひざを曲げて、スイングするのと同時にひざを伸ばします。ひざの屈伸活動を行うことで、ボールに下から上への力を加えることができます。

特に相手の下回転に対するドライブ時に重要となる体の使い方です。

 

股関節を入れるようにして、左から右に腰を回転させます。インパクトに向かって体を戻し、右から左の回転で戻します。

この時、手が先行しないように注意が必要です。必ず腰と一緒にスイングするようにします。手だけ先行してしまうと、腰の回転力がボールに伝わらず、手打ち状態になってしまいます。

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動画撮影でフォームチェックすると、改善に役立つ

本記事では、ドライブの基本フォームについて紹介してきました。上で説明したポイントを押さえることで、綺麗なフォームでドライブを打つことができます。

ただ、フォームを頭に入れるだけでは、正しいフォームが身についたとは言えません。正しいフォームを知り、実際にそのフォームで打ってこそ正しいフォームが身についたということができます。

そして、正しいフォームが身についたことを確認するために必要なのが「フォームチェック」です。人にフォームを見てもらってアドバイスをもらうのも大事ですが、私がおすすめしているのが動画撮影によるフォームチェック。

スマホのカメラ機能を使って、自分がドライブを打っている姿を撮影。動画を見て、正しいフォームで打てているかをチェックします。客観的にどこが違うのかを確認して、具体的にどこを改善すればいいかが明確になります。

元卓球部の一言
ベストなのは、動画を撮影してもらって、その動画を元にコーチや先輩にアドバイスをもらうこと。ただアドバイスをもらうよりも、視覚的に伝わるのでより理解しやすくなります。

 

私は同級生に撮影してもらって、アドバイスをもらっていました。自分が打つ姿が映っている動画を一緒に見るのはちょっと恥ずかしいですが(笑)。

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引用・参考にさせていただいた動画

美しいフォアドライブを打つための3つのポイント!!




一つ目は、タクティブ 自由が丘さんの動画。本記事では、こちらの動画をキャプチャして画像を引用させていただいております。

動画内では、フォアドライブを打つ時の3つのポイントを解説してくれています。連続してドライブを打ってくれるので、正しいフォームを頭に入れることができます。

ちなみに、その3つのポイントは以下の通り。

  1. バックスイング時に股関節を捻り 打球の際に右膝を内側に入れる
  2. 打球点を身体の前にして ボールをとらえる位置を前にする
  3. 打球位置を右足に合わせる

フォアドライブの打ち方!元日本リーガー森下選手と基本の「き」




二つ目は、Lili Ping Pong Channelさんの動画。こちらも卓球動画でおなじみのチャンネルですね。

動画内では、流山アストロズに所属する森下選手、村田コーチ、櫻井コーチの三人がドライブのフォームを含めた打ち方について解説してくれています。30分近い長い動画で、かなり詳細にドライブについて解説してくれています。

Lili Ping Pong Channelさんの動画は、一つの技術に関して語り尽くしてくれている印象があります。毎回とても参考になっています。本ブログでも、かなり参考・引用させていただいている部分があります。

ドライブを綺麗なフォームで打つ方法【卓球知恵袋】




三つ目は、WRM-TVさんの動画。本ブログでも何度もお世話になっている卓球知恵袋の動画ですね。

動画内では、WRMのやっすんさんがドライブの基本フォームに関して解説してくれています。動画前半では、正しいフォームを文字で解説してくれています。動画後半では、その理論をスロー映像を交えて実践してくれています。動画を止めて、正しいフォームをチェックすることができます。

また、動画内で解説してくれているドライブの基本フォームのポイントは、以下の三つ。

  1. スタンスは肩幅~肩幅強
  2. 股関節を入れ込んで、ラケットは膝の高さくらいまで
  3. 股関節を元に戻すのと同時におでこ当たりまでラケットをスイング

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