日本ではTリーグも始まって、さらに盛り上がってきた卓球界。そんな卓球ですが、ネット上では「速すぎて見えない…」という声が多く投稿されています。
たしかに、トップ選手のラリーを見ると本当に速い。ボールを目で追うのがやっとです。一体どれくらいのスピードが出ているのでしょうか。
卓球の打球の中でも最高速度を誇るであろうスマッシュの最高速度を調べてみました。
卓球のスマッシュが速すぎて見えないと話題に
卓球速すぎてよくわからねぇw
— ゆ ー す け (@yusuke3468) 2018年5月5日
男子の卓球って、ドラゴンボール並みの速度じゃない？
異常でしょこの速度笑
— DJ YUKI MEN’s (@DJYUKI2Draw) 2016年8月16日
卓球のトップレベルの試合をみると
判断を決断する速度とそれに対応する能力がすごく高い。
スポーツをするのであれば必須な能力だよなー— 円卓の騎士CherylNome (@NomeCheryl) 2016年2月28日
卓球のラリー速すぎてワロてる…俺がたまに御殿下でやっていたものは卓球ではなかった…
— わさびず (@___yuni) 2016年8月10日
もう世界卓球の球が速すぎて銃弾に見える??
平野美宇ちゃん頑張って47！— あ み (@S2xMICKEYxS2) 2018年5月5日
卓球のラリーの速さに驚いている方多数ですね。速い上にボールも小さいので、見えないという声まであります。
Youtubeで、卓球の高速ラリー集という動画を見つけたので貼り付けておきます。たしかに速い…。そして、打ち返しているという…。ちょっとすごすぎます。
観客がより楽しめるようにボールを大きくすることで球の速度を遅くしたそうですよ。また、ラバーの反発力を高めるスピードグルーも禁止されたことによって、球の速度はかなり落ちているようです。
卓球の速度はどれくらい？【スピード比較してみた】
卓球の最高速度（時速280km）
卓球のラリーの速度、スマッシュの速度を調べてみたのですが、ギネス公式の最高速度情報は見つかりませんでした。ただ、書籍卓球パーフェクトマスターには、「時速280km」という記載がありました。
ギネス記録があれば、もっと速いスマッシュが存在するかもしれません。
時速300km近いボールを打ち合う卓球…。すさまじいですよね。「ボールが速すぎる」「スマッシュが見えない」という声が上がるのも納得です。
卓球の最高速度を時速280kmと仮定して、他の球技の最高速度と比較してみました。実は、意外にも他の球技の方が速かったりします。
野球の最高速度（時速194km）
大人気スポーツの野球。球技の代表格のような存在です。そんな野球の最高時速は194km。これは、ピッチャーの投球スピードではなくボールをバットで打ち返したときのボールのスピードです。
この最高速度が記録されたのは、2017年6月10日。ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が打ったホームランの時の速度です。詳細な記録によると、時速194.89km。
ちなみに、ピッチャーの投球の最高速度はアロルディス・チャップマン投手の169.14km。かなりのスピードですよね。バッターボックスに立つ人はまさに命がけだといえます。
卓球のスマッシュのスピードよりは遅いですが、球の硬さを考えると野球の方が断然怖いですね。
テニスの最高速度（時速263km）
テニスの最高速度は、サーブで記録されています。記録を残したのは、サミュエル・グロス選手。2012年5月9日にギネス記録認定されています。最高速度が時速263km。
これもかなりのスピードですね。素人は確実に打ち返せないです。まぐれでラケットにあたったとしても、ボールの威力でラケットが吹っ飛ぶと思います。
卓球のスマッシュと同じくらいのスピードですね。
ハイアライの最高速度（時速302km）
世界最速のスポーツとも呼ばれる「ハイアライ」は、ヨーロッパ発祥の球技です。テニスや卓球と比べるとマイナーなスポーツですね。
この競技では、セスタと呼ばれる野球のグローブとラクロスのラケットの中間のようなものを手にはめて行われます。セスタでボールをキャッチしたり、投げたりします。
そんなハイアライで記録された最高速度は、時速302km。ホセ・ラモン・アレイティオ選手が記録しています。
さすが世界最速のスポーツ。卓球のスマッシュのスピードを上回っています。ですが、さらに速度の速い球技がありました。
ゴルフの最高速度（時速349km）
ゴルフの最高速度は、ドライバーショットで記録されています。そのスピードは時速349km。速すぎて想像しにくい域にまで達していますね。
最高速度を記録したのは、アメリカのライアン選手。2013年1月23日にギネス認定されています。
卓球のスマッシュの最高速度を軽く超えています。ですが、さらにスピードの出るスポーツは存在しています。
バドミントンの最高速度（時速498km）
スポーツの中で最も速いといわれているのが、バドミントン。その最高速度は時速498kmを記録しています。全スポーツの中でもぶっちぎりのスピードです。マレーシアのタン・ブンホン選手が記録を更新しています。
ボールではなく、羽根でここまでのスピードが出るって驚きですよね。空気抵抗を受けて遅くなるので、そこまで速くは見えませんが、初速はかなり速いんですね。
ちなみに、ギネス記録を更新した時の様子が動画に残っていました。
卓球のすごさは球のスピードではなく反応速度【体感速度が…】
卓球のスマッシュの最高速度は、時速280km。十分速いですが、ゴルフやバドミントンと比べると、遅く感じるかもしれません。たしかに、スピードは他のスポーツの方に負けています。
ですが、卓球がすごいのは球のスピードではなく反応速度なんです。
約3mの幅で打ち合うすごさ
最高時速498kmのバドミントンのコートは、縦に13.4mあります。最高時速263kmのテニスのコートは、縦に23.77ｍあります。
その一方で、卓球の台は2.74mしかありません。約3mの中で、時速200km～300kmのボールを打ち合っています。打球してから相手のコートでバウンドするまで、0.2秒ほどです。
このスピードのスマッシュに反応し、打ち返す時も、打ち合う時もあります。卓球がすごいのは、ボールのスピードではなく反応速度なんですよね。
体感速度でいえば、球技の中でもトップクラスなんじゃないかと思います。
体感速度「ボールが消える」
卓球のボールスピードの体感速度に関する話で、「ボールが消える」と表現されることもあります。
元五輪の柳承敏選手と練習したことのある御内選手（シチズン時計）は、「ドライブでボール消された」と語ったといいます。スマッシュよりも速度の落ちるドライブで、ボールが消えたように感じる体感速度…。
卓球の体感速度は、想像よりも速いようです。人間の反応速度を超えています。反応ではなく、反射で動かないと間に合わないとさえ思ってしまいます。
卓球の反応速度を考えるたびに、漫画「ピンポン」の名言を思い出してしまいます。
反応！反射・・・音速！高速！ピンピン動くっ！！もっと！もっと！速くっ！速くっ！
反射が反応に変化してな・・・ 現実に冒されたよ
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