卓球の「ドライブ」と「スマッシュ」の違いについてまとめてみました。似ているようで、決定的な違いがあります。
使いどころも変わってくるので、違いをはっきりさせて使い分けましょう。
卓球のドライブとスマッシュの違い
ドライブとは
卓球におけるドライブとは、上回転をかけて打球する打ち方です。ボールのやや上側をラバーでこすり上げるようにして、ボールを打球します。そうすることで、上回転・前進回転をかけることができます。
上回転がかかった打球は、弧を描くような軌道で進みます。ある程度進むとボールが下に落ちるという特徴を持ちます。
卓球の中でも基本技術の一つですね。ドライブが打てるようになれば、ツッツキや下回転サーブなど、対下回転に対抗することができるようになります。
卓球におけるドライブには、いくつか種類があります。威力と速度のある「スピードドライブ」、スピードは遅いけど強い回転がかかっている「ループドライブ」などなど。それぞれ違った特徴を持っていますが、共通しているのは上回転がかかっているということ。
ドライブの最大の特徴は、「上回転であること」なんですね。
- スピードドライブ（速球）
- ループドライブ（強回転）
- パワードライブ（スピード＋スピン）
- カーブドライブ（左に曲がる）
- シュートドライブ（右に曲がる）
- バックハンド・ドライブ（バックハンドで打つ）
スマッシュとは
卓球におけるスマッシュとは、強打のことを指します。回転をかけずに打つのが特徴です。回転をかけないため、スピードは速くなり、威力は大きくなります。卓球の中でも最もスピードの速い打球がスマッシュです。トップ選手のスマッシュは、時速280kmにも達するといいます。
時速280kmのスマッシュが、相手コートにバウンドするまでおよそ0.2秒。人間が反応できる速度を超えています。そこまでスピードが出ないにしても、スマッシュは卓球における決め球に違いはありません。必殺技だという認識でOKです。
打ち方は、基本的には通常のフォアハンドと同じ。スイングを速くして強く打てば、「強打（スマッシュ）」になります。基本中の基本の打ち方なので、スマッシュは卓球初心者が最初に習得する武器だとも言えます。
スマッシュには、フォアハンドで打つ「フォアハンド・スマッシュ」と、バックハンドで打つ「バックハンド・スマッシュ」の2種類があります。ドライブと比べると、種類は少なくなります。
- フォアハンド・スマッシュ
- バックハンド・スマッシュ
さらに、全力で打つと体勢が崩れがちなので、打ち返された時に対応することが難しくなります。決め球を返されて、なおかつ得点されると…。気持ちがズーンと落ち込みます。
回転をかけるか、弾くかの違い
ドライブとスマッシュの最大の違いは、「回転をかけるか、弾くか」です。
ドライブは、ボールに対して上回転をかけて打球します。一方でスマッシュは、ボールに回転をかけずに打球します。ドライブはボールに回転をかける打球で、スマッシュはボールを弾く打球です。
ドライブは、回転のかけ方にバリエーションがあるので、その分種類が多いんですね。回転をかけつつも、スピードを重視するスピードドライブは、ドライブの中でもスマッシュに近い打球となります。
回転量の多い少ないも、ドライブとスマッシュの違いだといえます。
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ループドライブ
パワードライブ
スピードドライブ
スマッシュ
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↓↓↓回転量が少ない↓↓↓
打ち方の違い
卓球知恵袋でおなじみのWRM-TVさんの動画でも、ドライブとスマッシュの違いについて解説されています。
ドライブの中でもスマッシュに近いスピードドライブとスマッシュの違いについて、かなり分かりやすく説明されていますね。動画内では、実際にスピードドライブとスマッシュの打ち方比較をしています。
より詳しくドライブとスマッシュの違いを知りたい方は、ぜひ動画をチェックしてみてください。
以下では、動画内で説明されていることを、文字に起こしています。ささっと内容を知りたいという方は以下の文章を読んでみてください。
①ラケットの角度の違い
引用元：スマッシュとスピードドライブの違いと打ち方【卓球知恵袋】
ドライブとスマッシュの打ち方の大きな違いの一つに、インパクト時のラケットの角度があります。
ドライブの場合は、ラケットの角度はやや下向き。被せ気味にしてこすり上げることで、ボールに上回転をかけます。
スマッシュの場合は、ラケットの角度は地面に対して垂直気味。そのまま前に押し出すことで、無回転に近いボールとなります。
②スイングの方向の違い
ドライブとスマッシュは、スイングの方向も異なります。
ドライブのスイングは、上に振りぬきます。上回転をかけるために、こすり上げる必要があるのでフォロースルー（振った後）のラケットの位置は高くなります。
スマッシュのスイングは、水平に振りぬきます。水平にスイングすることによってボールとラケットの接触時間が短くなり、無回転に近いボールになります。フォロースルーは、ドライブ時よりも低くなります。
③球の軌道の違い
ドライブとスマッシュは、打球後のボールの軌道にも違いが出てきます。
ドライブの場合は、丸く弧を描くような軌道となります。ある程度距離を進むとボールは下に落ちます。
スマッシュの場合は、直線的な軌道となります。打った方向に真っすぐに進んでいくイメージですね。
スピードドライブとスマッシュのどちらが良い？
かなり似た性質を持つスピードドライブとスマッシュ。使う場面も似通ってきます。そこで、二つの打球のメリット・デメリットをまとめてみました。
スピードドライブのメリット
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弧を描いて下に落ちる軌道なので、ボールが入りやすい
■デメリット
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スピード・威力はスマッシュに劣る
スマッシュのメリット
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スピード・威力が高い
■デメリット
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直線的な軌道なので、ミスしやすい
主流はスピードドライブだけど、ここぞというチャンスボールにはスマッシュ
現代卓球の主流は、スピードドライブです。その理由は、安定して入るから。
上回転がかかり、弧を描く軌道をたどるので相手コートにより入りやすくなります。ボールが低くても、相手コートに入れることができるというのは大きなメリットですよね。
ただ、スピード・威力の高いスマッシュの方が得点力はあります。ノータッチポイントをとる場面も多いですね。相手のボールが高く、ここぞという時にはスマッシュを使うことをおすすめします。
場面によって、スピードドライブ、スマッシュを使い分けることが重要です。
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