低い弾道のスマッシュは、本当に返しにくい。角度を合わせて返球しても威力があるとオーバーしてしまうし、かといって打ち上げると連続でスマッシュを打たれてしまいます。
というわけで、低いスマッシュの返し方のコツをまとめてみました。
卓球 低い球のスマッシュへの対処法
低いスマッシュに対する返し方は、大きく分けて3つあります。打ち方のコツをそれぞれまとめみました。
- ①ブロックで返球する
- ②ロビングで返球する
- ③ドライブで返球する
①ブロックで返球する
一つ目の対処法は、「ブロック」。
前陣で相手のスマッシュを打ち返す方法です。スマッシュの基本的な対処法ですね。相手の打球の威力を利用して、返球するのでボールの威力が高ければ高いほど、ブロックの威力も増します。
当てるだけ。むしろ引く。
ブロックの基本は、バックスイングをとらずに面を合わせて返球します。インパクト時には、振るというよりも押すイメージで打つ場合が多いです。
ただ、低い球だとネットミスしたり、逆にオーバーミスしたりします。
そんな時は、押さずに当てるだけにしてください。相手のボールの勢いを止めることで、返球しやすくなります。威力があまりに強く、当てるだけでもオーバーミスしてしまう場合は、「引く」という手段も必要です。
ラケットを引いて、ボールの勢いを止めます。そうすることで、スピードがある低い球も相手コートに入れることができます。
福原愛選手も実践してた
以前テレビで福原愛選手が行っていたのですが、スピードのあるボールに対しては、「引く」。あるいは、「切りながら打つ」という実践をしていました。
スピードボールに対しても、相手の台で2バンするほど勢いを止めていました。
「アスリート夢対談」卓球・岩渕幸洋×福原愛編見た。
福原選手の速いボールを2バウンドブロックさせる技すげぇ。
・打たないでラケットを引く
・ボールを切るイメージ
・「当たってから切る」ではなく「切りながら打つ」 pic.twitter.com/XMYG4hbJXw— ???????hopeme?????? (@hopeme0726) 2016年12月31日
防御に徹する
ブロックで低い球に対処するコツは、「防御に徹する」こと。スマッシュの低い球は、返球の難易度はかなり高いです。攻撃のことはいったん忘れて、まずは相手コートに入れることだけを意識しましょう。
対スマッシュの、ブロックの詳しいコツについては、以下の記事でまとめています。
②ロビングで返球する
二つ目の対処法は、「ロビング」。
台から離れた後陣でスマッシュを返球する方法ですね。これも一般的な対スマッシュの有効策です。低い球であっても、比較的簡単に返球することができます。
注意点は、返球した後。ロビング後はスマッシュ連打される可能性が高いです。スマッシュ連打されにくいロビングを打ち上げることがポイントとなってきます。
低い球は、打ち上げて返す
スマッシュなどのナックル系の低い球に対して、ラケットの面をかぶせるように返球してしまうと、ネットミスにつながります。ネットよりも低い球に対しては、どうしても上に向ける必要があります。
上で紹介したようにブロックで球の勢いを止める対処法も、返球したボールは上方向に弧を描く必要があります。
ロビングの場合は、ブロックよりも高く上に打ち上げます。高く打ち上げることで、自分の体勢を整える時間稼ぎにもなります。
粘りつつ、形勢逆転の機会を狙う
ロビングのメリットは、体勢を立て直す時間稼ぎができること。デメリットは、次もスマッシュを打たれる可能性が高いことです。
ボールを高く上げるロビングは、続けてスマッシュを打たれやすくなります。そのため、一方はスマッシュ連打、一方はロビングで粘るというシチュエーションになることが多いです。
ロビング側の方が圧倒的に不利な状況。ですが、粘る中でも形成逆転のチャンスをうかがうことはできます。相手がスマッシュしにくいロビングを上げましょう。打たれにくいロビングのポイントを以下にまとめました。
- 深い場所を狙う(エンドライン近く)
- バック側を狙う
- 回転をかけてミスを誘う
さらに詳しいロビングのコツについても、以下の記事でまとめています。ぜひチェックしてみてください。
③ドライブで返球する
三つ目の対処法は、「ドライブ」。
難易度は高め、だけど得られるものも多い
ブロックとロビング、上記二つの対処法に比べて、ドライブでの返球は難易度は上がります。ですが、決まった時はその分試合を有利に進めることができます。
低いスマッシュでもスピードがないときや、余裕がある際に使うことをおすすめします。
弧を描いて飛ぶので、台に入りやすい
前進回転のかかったボールは、弧を描くような弾道をたどります。一定の距離を過ぎると、ググっとボールが下に落ちるという特性を持っています。そのため、ドライブは低い球に対しても有効な打ち方だといえます。
連続スマッシュを回避できる
上でも書きましたが、低い球を相手コートに入れるためには上に押し上げる必要があります。ドライブで上回転をかけつつ返球できれば、相手に連続スマッシュを打たれる危険性は低くなります。
上回転に対して通常のスマッシュをすれば、ボールは浮ついてオーバーミスしてしまいます。相手もそれを警戒して、ボールの威力を弱めるか、スマッシュを躊躇します。
スマッシュに対するドライブは、相手へのけん制になります。
ロビング×ドライブの有効性
ロビングとドライブ(上回転)の組み合わせも対スマッシュの有効策だといえます。
ただのロビングでは連続してスマッシュを打たれる危険性が高いですが、上回転を加えることで相手のミスを誘うことができます。不利な立場に立たされたとしても、隙を作って形成逆転を狙っていきましょう。
その他の対処法【ネットの声】
基本は、やっぱりスマッシュを打たせないこと。これが重要だと思う。浮ついたボールを心がけて、スマッシュを打つ隙を与えない。これが大事。特にレシーブに要注意。ナックルを下回転と間違えてるツッツくと浮いてスマッシュ打たれます。
まぁどんなに注意しても、浮つく球は出るんだけどね。いかにその可能性を下げるかということが大事だと思う。長文失礼しました。
まずは、得意な対処法を習得。それから、新しい対処法を獲得していくのが良いと思います。…とえらそうに言っていますが、私は低いスマッシュに対してはロビングしかできません(泣)。
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