卓球ラバーの種類を一覧でまとめてみました。各ラバーの特徴もそれぞれまとめています。
ラバーの種類は、大きく5種類あります。細かく分けると、10種類以上に分けることができます。種類が多すぎてちょっと混乱してしまいますよね汗。
卓球ラバー 種類一覧
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- 裏ソフトラバー
- 表ソフトラバー
- 粒高ラバー
- アンチラバー
- 一枚ラバー
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↓↓↓使用者少ない↓↓↓
まずは、大まかな5種類を一覧でまとめてみました。ちなみに、使用者の多い順で並べています。裏ソフトラバーが使用者が一番多い主流のラバー。一方で、一枚ラバーやアンチラバーが使用者の少ないラバーということになります。
以下では、各種類の特徴をそれぞれ紹介していきます。それぞれにおすすめの商品も掲載しているので、ラバー選びの参考にしてみてください。
裏ソフトラバーの特徴とおすすめ
引用元:Twitter
特徴
現代卓球において、主流のラバーが裏ソフトラバーです。使用者が圧倒的に多く、初心者から世界で活躍するトッププレイヤーまで幅広く使用しています。一部の異質タイプを除いて、ほぼすべての選手がフォア面かバック面に裏ソフトラバーを貼っています。
裏ソフトラバーは表面がつるつるしているラバーです。ラバーの種類の中では最も回転がかけやすいです。同時に相手の回転を受けやすいラバーでもあります。
そんな裏ソフトラバーにも、いくつもの種類が存在します。以下では、それぞれのラバーの特徴を詳しく解説していきますね。
- 高弾性
- テンション系
- 粘着系
- コントロール系
卓球黎明期の名残ですね。
高弾性
- 高い弾性と摩擦力が特徴
- 安定した打球が打てる
- 初心者におすすめ
- 値段が安い
高い弾性と摩擦力が特徴の裏ソフトラバー。弾道の安定性に優れ、伸びのあるドライブを打つことに適しています。安定して扱いやすいため、卓球初心者の方が最初に使うラバーの定番となっています。
「初心者におすすめ」という点では、後に紹介するコントロール系ラバーと共通しています。ですが、個人的には、大会出場機会のある中学生以上は高弾性ラバーから始めることをおすすめします。
テンション系
- 高弾性ラバーよりも、さらに高い弾性と摩擦力
- 打球音は高い
- トップ選手の間では使用者が多い
- コントロールが難しく、初心者には向かない
- 値段が高い
高弾性、高摩擦系ラバーよりもさらに高い弾性と摩擦力を有している裏ソフトラバーです。よりスピードが出て、より回転もかかります。その代わりコントロールするのは難しいです。
上級者やトッププレイヤーの多くはテンション系ラバーを使用しています。ただ、基礎技術が身についていない初心者のうちは、難易度の高いテンション系ラバーはおすすめできません。値段も高いですしね。
テンション系ラバーの中には、スピード性能に特化した「スピード系テンション」と回転に特化した「回転系テンション」の2種類が存在します。
粘着系
- 強烈な回転がかかる
- 回転に変化をつけやすい
- 相手の回転の影響を受けやすい
- 重い
裏ソフトラバーの種類の一つである粘着系ラバーの特徴は、やはり回転をかけやすいこと。その名の通りラバー表面は粘着力が強く、ボールを付けても落ちないほどです。
その強力な粘着力で、ボールに回転をかけます。ボールとラバーの接着時間が長いため、ボールに変化もつけやすくなります。回転力に優れている反面、相手の回転の影響も強く受けるので注意が必要です。
中国系の選手が使用している場合が多いですが、国内でもドライブ主戦型やカット主戦型等の選手が使用しています。
粘着系のラバーの中にも複数の種類が存在しており、粘着がより強力な強粘着系、高弾性が特徴の粘着系テンション、粒高ラバーのような特徴をもつ極薄系などなど。一口に粘着系ラバーといっても様々な種類がありますね。
コントロール系
- 扱いやすく、初心者にもおすすめ
- コントロールしやすい
- 寿命が長い
- 反発力と摩擦力が低い
とにかく高いコントロール性能が特徴の裏ソフトラバーです。初心者でも扱いやすく、しかも安価で長寿命なものが多いです。ただし、反発力と摩擦力が弱く、威力はかなり低め。そのため、大会などで使用している方は少ないです。
卓球に慣れる、打つことに慣れるという段階で使いたい種類のラバーです。上でも書きましたが、大会に出場することを念頭に置いている中学生以上なら、高弾性ラバーをおすすめします。
表ソフトラバーの特徴とおすすめ
引用元:Twitter
特徴
シート表面がつるつるの裏ソフトラバーとは対照的に、表面がツブツブしているのが特徴です。ボールとの接触面積が少ないため、球離れが早く、回転はかけにくくなります。
その反面、相手の回転の影響も受けにくいという特徴も持っています。基本的には、前陣即効型、カット主戦型の選手が使うことの多いラバーです。
裏ソフトの流行に押されて数は減ってきていますが、世界のトップランランカーでも使用選手は少なくありません。リオオリンピックで銅メダルを獲得した伊藤美誠選手もバック面に表ソフトラバーを使用しています。
表ソフトにも複数の種類が存在します。以下では、各種類の表ソフトの特徴とおすすめを順番に紹介していきます。
- 回転系表ソフト
- スピード系表ソフト
- 変化系表ソフト
回転系表ソフト
- ドライブを織り交ぜる選手向け
- 表ソフトの中では回転がかかりやすい
表ソフトラバーの中でも回転をかけやすい種類のラバー。スピード系表ソフトと比べると球持ちがよいです。スマッシュを主戦としながらもドライブも打つというタイプの選手に適しています。
スピード系表ソフト
- 球離れが速く、スピードを出しやすい
- 回転はかけにくい
- スマッシュ主戦のタイプの選手におすすめ
その名の通り、スピード性能の高い表ソフトラバーです。球離れが速く、打球のスピードは高いです。ですが、回転をかけにくいという特徴も持っています。ドライブはつなぎ程度、得点源はスマッシュという選手におすすめしたいラバーです。
変化系表ソフト
- ナックルなどの変化が出やすい
粒高ラバーの特徴とおすすめ
引用元:Twitter
- 表ソフトラバー以上に回転をかけにくい
- 相手の回転の影響を受けにくい
- 弾みが弱い
- 相手の回転を利用して返球することが可能
- カット型、前陣攻守型の選手に適している
- 使用者は少ない
粒高ラバーは表面がツブツブしているので、一見表ソフトラバーのような見た目をしています。ですが、ツブの高さは表ソフト以上に高い。そのため、より回転をかけにくいという特徴を持っています。
自分から回転をかけにくいということは、相手の回転の影響もより受けにくいということですね。そのため、相手の回転を残した状態で返球することも可能となっています。
表ソフトラバーよりも、使用者は少ないです。そのため、対戦の経験値という点では試合で有利に働くことがあります。
アンチラバーの特徴とおすすめ
引用元:Twitter
- 回転をかけることができない
- 相手の回転が残ったまま返球できる
- カットマンや、異質系前陣守備に適している
- 使用者は極端に少ない
アンチラバーの特徴は、「摩擦がなく、回転をかけにくい」という点。自分から回転をかけることは難しいですが、相手の回転を残したまま返球することが可能です。
見た目は裏ソフトラバーのようにつるつるしていますが、正反対の特徴を持っています。そのため、アンチラバーを裏ソフトラバーだと思って対戦するとかなり混乱します。対応しきれずに自滅していく選手も少なくありません(経験談)。
使用者はかなり少ないですが、根強い人気を誇っています。使用者が少ないだけに、対策を立てにくいんですよね。
一枚ラバーの特徴とおすすめ
引用元:スポーツ用品の激安通信販売
- 弾まない
- 回転をかけにくい
- 打球は安定する
- 使用者はかなり少ない
表ソフトラバーからスポンジを抜いたものが、一枚ラバーです。その特徴は「弾まず、打球が安定する」「回転はかけにくい」。卓球黎明期には一枚ラバーしかなく、ここから表ソフトラバー、裏ソフトラバー、粒高ラバーに派生していきました。まさにラバーの始祖的な存在です。
使用者は非常に少なく、私は試合で一度も対戦したことはありません。
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