卓球のサーブ権のルールについて詳しくまとめてみました。「サーブ権の決め方」「サーブ権の移動」についてざっと紹介していきます。
卓球サーブ権のルール
サーブ権の決め方
サーブ権の決め方は、たいていの場合じゃんけんで決めます。大きな大会ではコイントスでサーブ権を決める場合もあるようですが、私の経験上すべてじゃんけんでした。
じゃんけん(コイントス)で勝った方が、「サーブ」「コート」のいずれかを選択することができます(小さな大会では、コートはあまり重要視されないため、サーブ・レシーブの選択のみのところが多いです)。
一般的にサーブ権を獲得した方が試合は有利になります。卓球において、先手を打てるサーブはかなり優位に立てますからね。サーブ権を決めるじゃんけんに勝ったら、サーブ権をもらうのがセオリーです。
サーブ権の移動は2本ごと
卓球におけるサーブ権の移動は、2本交代です。2本サーブを打ったら、相手にサーブ権が移ります。このサーブ権の交代はゲームが終わるまで続きます。
ただし、ポイントが10‐10のデュース(ジュースともいう)状態になってからは、サーブ権の移動は1本ごとに変わります。
デュース状態では、2ポイント差がつくまでゲームが続きます。基本は11点先取ですが、デュース状態では「12‐12」「13-13」「14-14」のように点が積みあがる場合もあります。
「14-16」のように2ポイント差がつけば、ゲーム終了です。
シングルスでもダブルスでもサーブ権の移動は同じ
シングルスでも、ダブルスでもサーブ権は2本で移動します。このルールは変わりません。ですが、シングルスと比べるとサーブ権の移動はより複雑になります。
ダブルスでは、試合に参加するプレイヤーが4人となります。この4人の間で、一人ずつサーブ権が移動していきます。サーブする人、レシーブする人の順番が決まっているので、油断すると間違えてしまいそうです。
ダブルスの詳しいルールについては、以下の記事でまとめています。気になる方はチェックしてみてください。
→卓球 サーブのルール解説【対角線・トス・順番・ダブルス・シングルス】
サーブを打つ側が有利な理由
上でも書きましたが、卓球におけるサーブ権は勝敗に関係する大事な要素です。極端なことを言うと、実力が全くの互角の場合はサーブ権を先に獲得した方が試合に勝ちます。そのため、トスで勝利した時はサーブ権を獲得する人が圧倒的に多いです。なぜ卓球においてサーブ権が有利なのか。
それは、自分が選択した球種によって相手の行動をある程度予測することができまるからです。例えば、短い下回転サーブを出す場合、相手の返球は「ツッツキ」かもしくは「フリック」となります。いずれにしても台上で返球させることができます。
相手の選択肢を絞ることができるので、3球目で攻撃をやりやすくなるんです。もっとわかりやすく言うと、攻めの計画を立てやすくなります。
上記のように、卓球におけるサーブはポイント獲得に密接に結びついている要素であり、サーブ権を持つ方が有利だといえます。
卓球のルールは度々改定されており、その基準の多くは「観客が楽しめるか」です。以前のルールではサーブ権は5ポイントに移動していました。これでは試合が早く終わってしまうので、現在の2点ごとの移動に改正されたといわれています。
【おまけ】卓球以外のスポーツのサーブ権のルール
卓球のルールでは、サーブ権の移動は2本ごと、デュース状態は1本ごと。このようにルールが決まっています。
ですが、他のスポーツではサーブ権の移動は少し様子が違ってきます。以下では、テニス、バドミントン、バレーボールのサーブ権のルールについてまとめています。
テニス
卓球の源流と言われるテニス。ですが、サーブ権のルールは卓球と異なります。ただし、サーブ権を持つプレイヤーが有利というのは変わりません。ゲームごとにサーブ権の移動が行われるテニスにおいては、卓球よりもサーブ権は重要だといえるかもしれません。
バドミントン
ボールと羽根という違いはありますが、ラケットを使う競技という点では卓球やテニスと共通しているバドミントン。ですが、サーブ権のルールに関しては大きく違う点があります。
また、バドミントンにはポイントが偶数なら右からサーブ。奇数なら左から打つというルールもあります。
バレーボール
卓球などのラケット競技とは違いますが、バレーボールにもサーブは存在します。サーブ権の決め方、移動のルールは卓球と大きく異なります。卓球やテニスよりも、バドミントンのルールに近いですね。
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