卓球 ツッツキとは【どんな打法?】

卓球の打法の一つ「ツッツキ」について基礎知識をまとめてみました。「ツッツキとは」「ツッツキとカットの違い」「打つ場面」「打ち方動画」などを紹介していきます。

ツッツキとは、習得難易度の低い打法ですが、試合で使う場面の多い実戦的な打法でもあります。

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卓球 ツッツキとは

引用元:卓レポ2017/05 上達の道しるべ フォアハンドのツッツキを安定させる

下回転をかける返球方法

ツッツキとは、卓球の返球方法の一つです。その特徴は「下回転をかけて返球する打法」であるということ。

ラケットの打球面を上に向けて、押し出すようにして打球します。こうすることによって、ボールに下回転(バックスピン)が加わります。主に相手の下回転のボールに対してツッツキを使用します。

打球フォームがボールをつっついているように見えるため、「ツッツキ」という名称になったと言われています。

元卓球部の一言
卓球の打法の中でも、「ツッツキ」の名称はちょっと特殊ですよね。ドライブ、スマッシュなどの打法は他のスポーツでも耳なじみがありますが、「ツッツキ」という名称は卓球をやっていない方には耳なじみがないと思います。

 

だから、「ツッツキとは」で検索する方が多いんだと思います。私も卓球を始めたころは、「ツッツキとは」と検索した覚えがあります。

 

守備的な打法

ツッツキとは、守備的な打法です。ドライブやスマッシュとは違い、得点を獲得することを目的とはしていません。主に、つなぎの技術として用いられます。

ただ、コースを突くことで相手の体勢を崩したり、強い回転をかけることでミスを誘うこともできます。ツッツキを完璧にマスターすれば、攻撃をしかけなくても勝利することも可能です。

元卓球部の一言
私の部活にもツッツキの上手い先輩がいました。ツッツキの回転が強烈で、ドライブを打とうとしてもネットにかかってミスを連発した覚えがあります。

 

先輩はツッツキ&ブロックのみで、私はどの打法もあり。そんな条件のハンデ戦をやったことがありますが、私は負けてしまいました。打ち抜かれることはなかったものの、ミスを誘われて自滅を連発。

 

そんなハンデ戦を経験しているので、私は「ツッツキとは守備的な打法である」と言われても、素直に認めることができません(笑)。

 

比較的簡単に習得可能

ツッツキは、初級者でも比較的簡単に習得することが可能です。卓球初心者が初めて覚えるスピン系の打法がツッツキです。フォアハンド、バックハンドの次に覚えるのが一般的だと思います。

勘の良い人であれば、覚えたその日のうちにすぐ実践することができるでしょう。私は運動神経の良い方ではありませんでしたが、ツッツキだけは難なく覚えることができました

ラケットの面を上向きにして、押し出すだけ。ツッツキはこれだけで打つことができます。そうすることで、自然と下回転がかかります。

ツッツキは簡単に打つことのできる打法ですが、技術をどこまでも高めることのできる技術でもあります。回転を強化したり、スピードを調整したり、相手の回転に合わせてラケットの角度を調節したりなどなど。

ツッツキを極めることで、鉄壁の防御手段を得ることができ、攻撃の起点として使用することも可能です。覚えることは簡単ですが、決しておろそかにできない打法なんです。

元卓球部の一言
卓球を初めてすぐに覚える打法がツッツキ。最初に習得するスピン系の打法ということで、卓球人生の中でも長い付き合いとなることでしょう。

 

使用頻度の高い必須打法

ツッツキとは、使用頻度の高い打法です。数ある卓球の打法の中でも、最も使用頻度が高いといっても過言ではありません。

試合の中での使用頻度も高く、レシーブ時、ラリー時ともにツッツキを使う場面は多いです。卓球初心者同士の試合でも、トップ選手同士の試合でも同じことがいえます。

また、練習メニューの中でも使うことの多い打法でもあります。例えば、3球目攻撃などの練習は球出し側がツッツキを打つことになります。ツッツキを覚えることで、こなせる練習メニューの数は劇的に増えることになります。

元卓球部の一言
ツッツキは本当に使用する場面が多いです。ドライブを覚えていない卓球初級者同士の試合になると、ひたすらツッツキのし合いになってしまうことも珍しくありません。

 

ドライブが打てるようになることで、試合でツッツキを打つ割合は減ります。ただ、それでもドライブよりもツッツキを打つ機会の方が多いはずです。

 

カットとツッツキの違い

カットとは、ドライブなどのロングボールに対して下回転をかけて返球する打球のことです。下回転をかけて返球するという点では、ツッツキと共通しています。カットとツッツキは、本質的なところは同じなんです。

カットとツッツキの違いは、「台上で打つか、台の外で打つか」。カットは台の外で下回転をかけて返球。ツッツキは台の上で下回転をかけて返球。つまり、ツッツキとは「台上でのカット」だと言い換えることもできます。

打ち方やフォームなどの違いはありますが、カットとツッツキは本質的なところは同じです。

元卓球部の一言
ツッツキは台上処理の打法に分類できます。ストップやフリック、チキータなどと同じ分類ですね。

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ツッツキを打つ場面

対下回転に有効

ツッツキは、主に相手の下回転の打球に対して用います。下回転サーブをレシーブする時や、相手のツッツキを返球する時にツッツキを使ったりします。ツッツキは、下回転がかかっているボールに対して有効です。

 

対上回転にツッツキはNG

逆に上回転がかかっているボールに対してはツッツキを打つのはNGです。上回転の打球は、ラケットに当たると上に弾かれる性質を持っています。ツッツキはラケットの打球面を上に向けて打つので、上回転に対してツッツキを打つとボールは上に弾かれてしまいます。

そのままオーバーミスするか、相手のチャンスボールになってしまいます。

上回転のボールに対しては、ツッツキではなくブロックやドライブで返球するのがセオリーです。

元卓球部の一言
ドライブなど上回転のかかったボールに対してドライブで返球するのは、高い技術が必要になります。卓球を始めたばかりだという方は、ブロックで対応するのがおすすめです。

 

ツッツキと同じく、ブロックも比較的簡単に習得することができる打法です。ブロックに関しては、以下の記事で詳しくまとめています。

 

卓球 ブロックとは【どんな打法?】

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ツッツキの打ち方・フォーム【動画】




ツッツキの打ち方については、文章よりも動画で見た方が分かりやすいと思います。BUTTERFLYの公式動画を貼っておくので、ツッツキの打ち方の基本をチェックしてみてください。

動画内では、フォアハンドのツッツキの打ち方が解説されていますね。ミスしやすいポイントや、安定して打つポイントをまとめてくれているのでものすごく分かりやすいです。

2分ほどの短い動画ですが、情報量はかなり多いので何度もチェックして打ち方を覚えることをおすすめします。

(※下記は、動画で解説されている打ち方のポイントを文字に起こしたものです)

ツッツキの打ち方の手順(フォアハンドのツッツキ)
  • 右足をフォア前に踏み込んで体をボールに近づける
  • 上体が右に傾かないように、体の軸を真っすぐに保つ
  • ひじにゆとりをつくり、ラケットを体の前に置く
  • ひじの屈伸を使って、押すようにスイング

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3行まとめ

  • ツッツキとは、下回転の打法
  • 習得は簡単だけど、使用頻度が高い打法
  • 対下回転で有効、対上回転はNG

「ツッツキとは」をテーマに、ツッツキについての基本的な情報をまとめてきました。ツッツキはスピン系打法の中でも最初に覚える基礎的な技術です。基礎的な技術ではあるものの、使用頻度は高く重要度の高い打法だといえます。

卓球を始めたばかりだという方は、ぜひツッツキを習得して自分のスキルを上げてください。ツッツキを覚えているのといないのでは、スキルは段違いに変わります

すでにツッツキを習得しているという方も、ぜひツッツキの精度を上げてください。ツッツキは試合でも多用する実戦的な打法です。得点源にはなりにくいですが、確実に守備力が強化されます。攻撃の起点になり得る打法なので、得点に結びつけることもできます。

ツッツキはイージーな打法だと思われがちですが、かなり奥深くどこまでも高めていける技術だといえます。

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