初心者がラバーの選び方で迷う大きな理由は、種類が多すぎること。ちょっと混乱してしまいますよね。
というわけで、本記事では「ラバーの選び方」「おすすめラバー」「おすすめの組み合わせ」をそれぞれまとめてみました。
ラバー選びの参考になれば幸いです。
卓球初心者のラバーの選び方【5つのポイント】
- ①コントロール重視で選ぶ
- ②種類|裏ソフトがおすすめ
- ③性能|高弾性ラバーがおすすめ
- ④スポンジの厚さがおすすめ|中
- ⑤スポンジの硬さ|柔らかいがおすすめ
①コントロール重視で選ぶ
一つ目の選び方のポイントは、「コントロール重視で選ぶ」。
卓球のラバーの種類はかなり豊富です。「性能は?」「スポンジの厚さは?」「スポンジの硬さは?」など、無限にカスタマイズすることができます。ラバーの選び方によって、ボールの威力を上げたり、回転をかけやすくすることができます。
初心者の方は、とにかくコントロール重視でラバーを選ぶことをおすすめします。ボールのコントロールが身についていないうちに、威力や回転を重視してもミスが増えるだけです。
とにかく、まずはコントロール重視のラバー選びにすることで基本を身につけることに専念することをおすすめします。コントロールできるようになってから、威力を高くしたり、回転力を上げたり調節をしていきましょう。
以下では、コントロール重視のラバーのカスタマイズを紹介していきます。
②種類|裏ソフトがおすすめ
二つ目の選び方のポイントは、「種類」。
卓球のラバーには、大きく3つの種類があります。それぞれ特性がありますが、初心者の方は裏ソフトから始めることをおすすめします。下記では、それぞれの種類の説明と、なぜ初心者には裏ソフトがおすすめなのかもざっと解説します。
3種類のラバー
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表面が柔らかで、最も回転のかかるタイプのラバー。現代卓球においては、裏ソフトが主流のラバーとなっています。
■表ソフト
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表面に粒粒が並んでいるラバー。裏ソフトほど回転はかけられませんが、タイミングの早さやスピードで勝負する選手におすすめのラバーです。
■粒高
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表ソフトラバーと同様に表面に粒粒が並んでいます。表ソフトとの違いは、粒粒がより細長いこと。弾みは控えめで、独特の変化をもたらします。
性能面で注意すべき点は、「回転のかけやすさ」。裏ソフトが一番回転をかけやすく、粒高が一番回転をかけにくいラバーになります。表ソフトはその中間に位置しています。
裏ソフトで回転をかける感覚をつかむ
卓球初心者の方に裏ソフトラバーがおすすめな最大の理由は、「回転をかけやすいから」です。
初心者がまず最初に覚えるべきなのは、「弾む感覚」と「回転をかける感覚」の二つ。この二つの感覚は、卓球をしていくうえで必須の感覚となります。この感覚が身についていないまま練習をしても、上達のスピードは遅くなります。
特に、「回転をかける感覚」は裏ソフトでないと覚えることは困難です。そういう意味で、初心者に最もおすすめのラバーは裏ソフト。
表ソフト、粒高のラバーは裏ソフトにはない球質を出す変則ラバーです。中級者から上級者向きのラバーだといえます。上達してから、自分の戦型を考える時点で、ようやく表ソフトや粒高という選択肢が出てきます。
選び方のポイントまとめ
- 現代卓球の主流は裏ソフト
- 初心者は裏ソフトが基本
- 裏ソフトで回転の感覚をつかむ
- 表ソフト、粒高は中級者以上のラバー
③性能|高弾性ラバーがおすすめ
三つ目の選び方のポイントは、「性能」。
裏ソフトのラバーにも、複数の種類があります。ここでも大きく分けて3種類あります。初心者の方におすすめの性能は、「高弾性ラバー」。
3種類の性能のラバー
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中級者から上級者向けのラバー。ボールの弾みがよく、回転もよくかかります。威力もスピードも出ます。ただ、ボール感覚が身についていない初心者にはおすすめできません。
飛びすぎるためにアウトミスが多くなります。コントロールがある程度身についてきてから使用すべきラバーだといえます。
また、1枚あたりの価格も高価。1枚4000円から8000円ほどします。両面合わせると1万円を超えてきます。
■高弾性ラバー
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初心者から中級者までおすすめのラバー。コントロールしやすく、初心者でも打球が安定します。打球感はソフトで、回転をかける感覚を実感しやすいという点でも初心者におすすめ。
価格も安く、テンション系ラバーの半分の値段で購入することができます。1枚あたり1000円から3000円の価格帯が相場となっています。
■粘着性ラバー
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上級者向きのラバー。回転のかけやすさに特化しています。他のの裏ソフトラバーとは一味違う感覚を味わえます。価格は高弾性ラバーと同じく1000円から3000円ほど。
ただし、クセの強いラバーのため初心者にはおすすめできません。粘着性ラバーはかなり重く、弾みも弱いです。上級者の域に達っしている人が好む傾向にあります。
それぞれ性能に違いがありますね。上級者のほとんどはテンション系ラバー。一部の上級者は粘着性ラバー。この2つのラバーは、初心者のうちにはおすすめできません。
おすすめできるのは、一番バランスのとれた高弾性ラバー。
高弾性ラバーで基本の感覚をつかむ
上でも書いていますが、初心者におすすめなのは「高弾性ラバー」。回転もかけやすく、なおかつ弾みもよい。非常にバランスのとれたラバーです。
初心者に必須な「弾む感覚」「回転をかける感覚」の両方を身につけることができます。基本的な技術を習得するためにも、初心者必携のラバーだといえます。
選び方のポイントまとめ
- 初心者はとりあえず高弾性ラバー
- 高弾性ラバーで卓球に必須の「弾く」「回転をかける」感覚をつかむ
- テンション系、粘着性は上級者向けのラバー。クセが強いため初心者におすすめはできない
④スポンジの厚さ|中がおすすめ
四つ目の選び方のポイントは、「スポンジの厚さ」。
卓球のラバーには、厚さを選ぶことができます。厚さの種類は、極薄から特厚まで5段階。初心者におすすめの厚さは「中」。ラバーの厚さについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
厚くなればなるほどよく弾む
トップ選手の多くは、特厚という一番厚いラバーを使っています。その理由は、「よく弾むから」。スポンジが厚いほど、ボールに与える反発力は大きくなり威力は強くなります。
その一方で、コントロールは難しくなります。ボールのコントロールが身についていないうちに特厚を選ぶとアウトミスが多くなります。
そういう意味で、初心者には中がおすすめ。ある程度弾み、コントロールもしやすい。バランスのとれた厚さです。
後で調整しやすい
「中」のラバーがおすすめの理由に「後で調整しやすい」という点もあります。
「もっと弾む方がいいな」と思ったら、厚や特厚を選ぶことができます。逆に「もっとコントロールしやすい方がいいな」と思ったら、薄や極薄を選ぶことができます。
「中」を選ぶことで、後々ラバーの厚さを調整しやすいんですよね。
選び方のポイントまとめ
- コントロールがしやすい「中」がおすすめ
- 後で厚さを調整しやすい
⑤スポンジの硬さ|柔らかいがおすすめ
五つ目の選び方のポイントは、「スポンジの硬さ」。
ラバーのスポンジには、厚さの他にも「硬さ」も選ぶことができます。初心者におすすめの硬さは、「柔らかい」。
柔らかいほどコントロール性能が上がる
スポンジが硬くなるほど、打球の威力は増します。ただし、コントロールが難しくなるというデメリットもあります。
ボールのコントロールが身についていない初心者のうちは、柔らかいスポンジを選ぶことをおすすめします。ミスが減って、コントロールがついてきたなという段階で徐々に硬くしていくことをおすすめします。
選び方のポイントまとめ
- 柔らかい方がコントロールしやすい
- 上達の段階に合わせて、硬くしていくのがおすすめ
初心者におすすめのラバー5選
- ①迷ったらコレ!|マークV(3,456円)
- ②安定性とコントロール|スレイバーFX(3,095円)
- ③入門用ラバーその1|フレクストラ(2,064円)
- ④入門用ラバーその2|アルフィール(2,024円)
- ⑤入門用ラバーその3|マジックカーボン(2,679円)
①迷ったらコレ!|マークV(3,456円)
引用元:Amazon
ヤサカのラバー「マークV」。スピードも出しやすく、回転もかけやすい、さらにコントロールもしやすい非常にバランスの取れたラバー。初心者から上級者まで愛用者の多いラバーです。
裏ソフトラバーの売り上げでも、常にトップ10入りするほど人気が高いです。多くの人に愛されるには理由があります。
スポンジは柔らかめで、打球感はソフト。「弾く」「回転をかける」感覚を身につけるうえでも最適のラバーだといえます。初心者にはうってつけの1枚です。
ラバー選びに迷ったら、マークVを選んでおけば間違いありません。
②安定性とコントロール|スレイバーFX(3,095円)
引用元:Amazon
バタフライのラバー「スレイバーFX」。安定性に優れたラバーです。ベストセラーの「スレイバー(無印)」と比べて、スポンジが柔らかくなっています。そのため、コントロールがかなりしやすい。
スレイバーシリーズの攻撃力を残しつつ、コントロールと安定性にも優れたラバー。初心者にもおっすめできるラバーです。
③入門用ラバーその1|フレクストラ(2,064円)
引用元:Amazon
バタフライの入門用ラバー「フレクストラ」。マークVと同じくらい知名度のあるラバーです。商品名に入門用と書いてあるだけあって、初心者用にカスタマイズされています。
ボール感覚を身につけて、ボールコントロールを学ぶ上では最適の1枚。最初のラバーとして選ぶ人も多いですね。
④入門用ラバーその2|アルフィール(2,024円)
引用元:Amazon
⑤入門用ラバーその3|マジックカーボン(2,679円)
引用元:Amazon
脱初心者!コントロールが身についてきてからのおすすめラバー
- ①ベストセラー|スレイバー(3,456円)
- ②入門ラバーの新機軸|ヴェガ イントロ(2,690円)
- ③バランスの良いラバー|ライズ(2,782円)
①ベストセラー|スレイバー(3,456円)
引用元:Amazon
バタフライのベストセラーラバー「スレイバー(無印)」。スレイバーFXよりも弾みやすく威力のあるボールを打つことができます。ボールのコントロールができるようになってから、スレイバーのラバーを使用するのをおすすめします。
40年近くも世界中で愛されているラバー。初心者から上級者まで幅広くおすすめできるラバーです。
②入門ラバーの新機軸|ヴェガ イントロ(2,690円)
引用元:Amazon
TSPのラバー「ヴェガ イントロ」。比較的新しいラバーですね。商品説明には、「今までの入門ラバーとは一線を画す新しい提案」と記載されています。
マークVやスレイバーなどのベストセラーラバーよりは知名度は落ちますが、新しいラバーならではの魅力もあります。
コントロールのしやすさ、回転のかけやすさなどのバランスの良さはもちろん。ラバーの耐久性にもこだわって作られています。そして、パッケージのカッコよさは圧倒的(笑)。
シリーズ展開もされているので、ラバーの移行もスムーズに行えます。この点もヴェガの大きな利点だといえます。
③バランスの良いラバー|ライズ(2,782円)
引用元:Amazon
TSPのラバー「ライズ」。威力と安定性のバランスをとったラバーです。初心者はもちろん、バランスを重視する中級者~上級者にもおすすめできます。
回転もかけやすく、スピードも出ます。ただ、マークVと比べるとコントロール性能は落ちます。コントロールができるようになったら、一度は試してみたいラバーです。
初心者におすすめのラバー組み合わせ例
初心者におすすめのラバー組み合わせ例を作りました。シェークハンドの裏ソフトという主流のスタイルで想定しています。迷ったときの組み合わせ方の参考になれば幸いです。
ラバーは合う合わないがあるので、フォア面とバック面を違うラバーにして色々と試していくのが良いと思います。
①卓球を始めたばかりの組み合わせ
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マークV
■バック面
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フレクストラ
卓球をはじめたての場合のおすすめは、フォア面「マークV」。バック面「フレクストラ」。とにかくコントロール重視のラバーの選び方ですね。
卓球を始めたばかりのころは、とにかく「弾く感覚」と「回転をかける感覚」を身につけることが最優先です。感覚を身につけるためには、コントロール重視のラバー選びがおすすめです。
感覚のつかみやすいフォア面は「マークV」。コントロールもしやすく、適度に威力も出るラバーです。初心者の最初の壁であるバック面は「フレクストラ」。スピードは抑え気味でとにかくコントロールと安定性重視。
卓球のイロハを学ぶためにおすすめの組み合わせです。
②コントロールが身に付き始めた時の組み合わせ
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ヴェガ イントロ
■バック面
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マークV
卓球を初めてしばらくたち、コントロールがある程度身についてきたら試してもらいたい組み合わせです。安定性はありつつも、スピードと回転力にも目を向けています。
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