卓球 サーブ時の足音の意味【なぜ足踏みするのか】

卓球の試合で、足踏みしながらサーブを打つ場面をよく目にします。一般の試合でも、プロの試合でも足踏みする選手はいます。会場に大きく鳴り響く「ドン!」という足音。

なぜ足踏みして足音を出すのか。その理由について解説していきます。

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卓球 サーブの時の足踏みの2つの意味【なぜ足音を出すのか】

①ボールの威力を上げる

一つ目の足踏みの意味は、「ボールの威力を上げる」。

右足に体重を乗せて、スイングと同時左足に体重を移動させる。こうすることで、ボールに重みが加わります。

足音がするということは、それだけ力を入れて体重を移動させているということでしょう。サーブで決めにいくときほど、大きな足音がなります。

元卓球部の一言
サーブがうまい人ほど、体重移動をうまく使っています。多くの選手が、体重移動をしながらサーブを打っています。ですが、同じように体重移動をしていても、足音が鳴る場合と、鳴らない場合がいます。

サーブできめにいっている場合には、足音が鳴ることが多いように思います。足音が鳴るほど体勢を崩しても、威力を優先させてサーブを打つ。そんな場面があります。

 

②回転を分かりにくくさせる

二つ目の意味は、「回転を分かりにくくさせる」。

足踏みして足音を出すことで、サーブのインパクト音をかき消します。そうすることによって、レシーバーに回転を読ませにくくさせています。足音にはそういう効果があります。

強い回転のかかっているサーブと、回転のかかっていないサーブのインパクト音は違いがでます。回転がかかっているボールは「チッ」というインパクト音。一方、回転のかかっていないボールは「カコッ」というインパクト音がします。

レシーバーにとって、サーブのインパクト音は回転を見極める判断材料となります。足音を出すことによって、判断材料となるインパクト音をかき消します。そうすることで、サーブの回転を分かりにくくさせているんですね。

元卓球部の一言
サーバーの基本戦術は「回転を読ませないこと」で、レシーバーの基本戦術は「回転を見極めること」だといえます。卓球の試合は、回転の読み合いの戦いだといっても過言ではありません。

卓球のサーブには、様々な種類の回転が存在します。「下回転」「横回転」「上回転」などなど。これらの回転を組み合わせて出すことで、レシーバーを翻弄します。

同じフォームで違う回転のサーブを出したり、足音でインパクト音を消したりすることで、よりレシーバーを翻弄させることができます。

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足踏みした方が良い?【注意点あり】

「打球の威力を上げる」「回転を分かりにくくさせる」などの効果がある足音。試合を有利に進める上で、有効な手段の一つでです。

ただ、使う上では注意点がいくつかあります。使用上の注意をよく理解したうえで使っていくことをおすすめします。

足踏みの注意点
  • バッドマナーとされることがある
  • 次の球への対応が遅れる

注意点①「バッドマナーとされることがある」

一つ目の注意点は、「バッドマナーとされることがある」。

卓球には、いくつもマナーが存在します。例えば、エッジボールやネットインした時にガッツポーズしたり、試合後に握手をしないなどなど。あまりにひどいバッドマナーは失点になったり、退場となる場合もあります。

足踏みや足音は、基本は許されています。ですが、あまりに過剰に足踏みしたり、大きすぎる足音を出したりするとバッドマナーとみなされることがあります

足踏みをする際は、程度をわきまえてから行う必要があります。

バッドマナー例
  • 相手のサーブミス、ネットイン、エッジーボールでガッツポーズする
  • 握手を求められているのに無視する
  • エッジ、ネットイン時に暴言を吐く
  • 審判への抗議中に、ベンチからヤジを飛ばす

卓球をやっている人はほぼ知っているユーチューバー「卓球芸人ピンポン」さんは、「卓球マナー違反一覧」という動画を出していますね。あまりに過剰なので、ちょっと笑ってしまいます。




 

注意点②「次の球への対応が遅れる」

二つ目の注意点は、「次の球への対応が遅れる」。

足音が出るほど足踏みをしているということは、体勢が崩れているということでもあります。サーブで体勢が崩れてしまうと、次のボールへの対応が遅くなります。

体重移動を意識するあまり、レシーブで決められてしまう。そんなことにならないように、加減しながら足踏みをする必要があります。

 

トップ選手でも足音を出す【動画まとめ】

中国の馬龍選手




世界卓球2018の男子の決勝戦です。中国の馬龍選手と、ドイツのボル選手の戦いです。まさに世界の頂上決戦。サーブ時の足音を出しているのは、中国の馬龍選手。

サーブ時に、右足で思い切り足踏みして「ドン!」という足音が鳴っています。その一方で、ボル選手はサーブ時にほぼ無音。二人の選手に共通しているのは、どちらも体重移動をしているという点。

足音の有無の違いはありますが、両者とも強烈なサーブを出しています。

 

伊藤美誠選手の足音




世界卓球2018の女子の決勝戦ですね。日本の伊藤美誠選手と中国の劉詩ブン選手の試合です。大きく足音を出しているのは、伊藤美誠選手。

日本女子卓球界の未来を担う伊藤美誠選手。サーブのインパクト時にかなり力強く足踏みをしています。「ドン!」という足音が会場に響くほどですね。

 

卓球芸人ぴんぽんの足音




世界で活躍するトップ選手というわけではありませんが、Youtubeの卓球界ではかなり有名な二人の試合。卓球芸人ぴんぽんさんとWRMのぐっちぃさんの対戦です。

サーブの足音が目立つのは、ぴんぽんさんです。トスを上げ、インパクトと同時に左足を足踏みしています。

余談になりますが、上で紹介した世界卓球の動画よりも二人の対戦動画の方が再生回数が多いです。卓球をやっていてYoutubeを見ている方なら、必ず知っているという二人の試合ですからね。注目度が高いのは無理もないことだと思います。(この記事を書いている時点での再生回数は211万回)

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