卓球の醍醐味といえば、ラバー選びですよね。ラバーの選び方で得点力が上がったり、ミスが減ったりします。かなり大事な部分です。
そんなラバー選び、今回はバック向きのラバーについて解説していきます。「どんなラバーがバックに向いているのか」という考え方から、バック向きラバーをレビュー付きで7つ紹介していきます。
(※記事内で掲載しているレビューは、卓球用品レビューサイト卓球ナビより、参考・引用させてもらっていただいています)
卓球 バック向きラバーとは?
まずは、「バック向きのラバーとは?」についてざっと説明していこうと思います。どんなラバーがバックに向いているのか、その考え方を頭に入れておくとラバー選びがより簡単になります。
バック向きラバーの特長
- 守備技術がやりやすい(ブロック、ストップ、ツッツキ…)
- 回転がよくかかる
- 安定感があり、コントロールしやすい
- スポンジ硬度が柔らかい
バック向きラバーの特長をざっと挙げてみました。ざっくりというと、安定・回転重視のラバー。守備技術の打ちやすいラバーがバックに向いているといわれています。
安定・回転重視で選ぶ人が多い理由
バック向きのラバーといえば、「安定重視」「回転重視」の性能を持つラバーを勧められることが多いです。そして、そういう選び方をしている方も多いと思います。
フォア面はスピード・攻撃重視で、バック面は安定・回転重視。この選び方は、もはや一般認識として広まっています。実際、私も同じような考えでラバーを選んでいます。
なぜバック向きラバーを安定・回転重視で選ぶ人が多いのか。その理由は、「バックを守備主体で使う人が多いから」です。
フォア向きラバーは攻撃特化、バック向きラバーは守備特化
全員がそうだとは言いませんが、バックハンドに比べてフォアハンドの方が安定していて、強く振れるという方は多いと思います。
そのため、エースを決める時はフォアハンドのドライブやスマッシュだったりします。バック側のボールも回り込んでフォアで打つ人も多いですよね。一般的にフォアハンドの方が得点力は高いはずです。
フォアハンドの得点力を上げるために、反発力が強くて攻撃的なラバーを選びます。
その一方で、バックハンドはボールをつなぐ守備的な打ち方(ブロックやループドライブなど)が主体となりがち。そのため、バックのラバーは安定・回転重視で選ばれる機会が多いんです。
「フォアは攻撃性能の高いラバー」「バックは守備性能の高いラバー」というのが一般認識になっています。
ただし、これはあくまで一般的な話。全員に当てはまるものではありません。自分の武器が何なのかによって、ラバーの選び方は変わります。
自分の武器によって、バック向きラバーの選び方は変わる
上で紹介した「フォアは攻撃性能の高いラバー」「バックは守備性能の高いラバー」という選び方は、フォアハンドで得点をとっていく選手の例。
自分の武器がバックハンドにある場合は、ラバーの選び方は変わります。例えば、バックドライブが主な得点源である場合は、バックに攻撃性能の高いラバーを選ぶ方がいいです。
フォア向きのラバー、バック向きのラバーというのは、自分の武器がフォアとバックのどっちにあるのかによって変わります。このことを踏まえると、ラバーの選び方はより明確になります。
バック向きラバー7選【安定・回転重視】
回転性能の高いラクザ|ラクザ7ソフト
引用元:Amazon
ヤサカ
■スポンジ硬度
37~42
■値段
5,400円(税込)
ヤサカの「ラクザ7ソフト」。評価が高いので、本ブログでも何度も紹介しています。
ソフトスポンジを採用しており、柔らかめのラバーです。一般的にバック向けの条件といわれている「柔らかいスポンジ」「回転性能が高い」「コントロール性能が高い」を全て満たしています。
弾み性能はあまりありませんが、守備主体のバックに貼るのであればそこまで問題にはなりません。
使用者のレビューには、「回転がかけやすい」「コントロールしやすい」という声が多く、「バックに使っている」という声も複数投稿されています。
難点を挙げるとすれば、スポンジが柔らかいので台にぶつけると欠けてしまいがち。あと、値段が少し高いことでしょうか。
ブロックしやすさに定評あり|マントラS
引用元:Amazon
STIGA
■スポンジ硬度
soft
■値段
4,200円(税込)
STIGAの人気シリーズ・マントラ。その中でも最も柔らかいのが「マントラS」です。”S”は”Soft”の頭文字ですね。
柔らかいラバーのため、回転性能とコントロール性能が高いです。レビューの中には、「ブロックが安定する」という声がいくつかありました。ブロックしやすいという点は、バック向きラバーの条件の一つでもあります。
フォアと比べて、バックは「スイングする技術」よりも「押す技術」を使う機会が多いです。押す技術の代表的なものが、「ブロック」です。
バランスが良く高性能|ロゼナ
引用元:Amazon
バタフライ
■スポンジ硬度
35
■値段
5,000円(税込)
バタフライの「ロゼナ」。テナジーと同じ「スプリングスポンジ」を採用しているラバーです。そのため、テナジーのステップアップのためのラバーという認識をしている方も多いです。ただ、ロゼナ自体の性能も十分高いんです。
テナジーに比べると、回転とスピード性能は劣ります。ですが、安定感はロゼナの方が一枚上手です。脱初心者~中級者でも十分に使いこなせる扱いやすいラバーです。
その一方で、女子のトップランカー・朱雨玲もバック面にロゼナを貼っていたりします。幅広いレベルに扱いやすいラバーだといえます。
弾みも欲しい方へ|エボリューション FX-S
引用元:Amazon
TIBHAR
■値段
6,480円(税込)
TIBHARの「エボリューション FX-S」。エボリューションシリーズの中で最も柔らかいスポンジを採用。そのため、回転とコントロール性能が高いラバーとなっています。
そのうえ、弾み性をアップするために、気泡の粗いスポンジを搭載。安定感と回転性能を担保しつつ、スピード性能アップにも成功しています。
レビューの中には、「使いこなすまで慣れが必要」という声もあります。上記で紹介してきたようなラバーより、難易度はワンランク上がる印象です。中級者以上の方におすすめです。バックに貼るなら、なおさらスキルが高い人向けです。
ボールを掴む感覚|ファクティブ
引用元:Amazon
ニッタク
■スポンジ硬度
35
■値段
4,320円(税込)
ニッタクの人気ラバー「ファクティブ」。色々なところで良い評判をききますね。卓球ナビに投稿されたレビュー数は55件。10点満点中7.84点を記録しています。
その最大の特徴は、「グリップ力」。公式キャッチコピーには、「グッとボールをつかむ”あの”感覚!」とあります。
スポンジ硬度は35で柔らかめ。キャッチコピーにある通り、ボールを掴む感覚で打つことができます。コントロールしやすいという点は、バック向きラバーの条件にハマっていますね。
とにかくブロックがやりやすいのが、良いですね。当てるだけで簡単に返球できるし、飛びすぎないので自分の力加減で伸ばしたり、短くしたりやりやすいです。
ファスタークシリーズの中でも扱いやすい|ファスターク C-1
引用元:Amazon
ニッタク
■スポンジ硬度
35
■値段
6,048円(税込)
上で紹介したファクティブの上位シリーズに位置するのが、ファスタークシリーズ。その中でも、ファスタークC-1はスポンジが柔らかく、扱いやすいのが特長です。
回転性能の高いラバーではありますが、スピードもそれなりにあります。まさにFast(速さ)とArc(弧)を両立した優良ラバーだといえます。中級者以上から、トップ選手まで愛用している人は多いです。
森薗美月選手をはじめ世界で戦う選手が愛用しています。フォア面はファスタークG-1、バック面にファスタークC-1を組み合わせる人も多いですね。
C-1よりも攻撃的|ファスターク P-1
引用元:Amazon
ニッタク
■スポンジ硬度
37.5
■値段
6,480円(税込)
ファスタークシリーズの中でも隠れた名作「ファスタークP-1」。G-1や上で紹介したC-1よりは知名度は劣りますが、性能的には劣りません。
回転のかけやすい安定重視のC-1と比べると、弾み性能がアップしているのがP-1です。バックでもガンガン攻めていきたい人におすすめします。
ただよく飛ぶラバーなので、より上級者向けのラバーとなります。卓球を始めたばかりの初心者にはおすすめできません。
【WRM動画解説】フォア向き?バック向き?
卓球動画でおなじみのWRMのXiaさんと、はじめさんが「ラバーの選び方」について解説されています。フォア向きのラバーとは、バック向きのラバーとは、について詳しく説明してくれています。
実は、本記事を書くにあたってかなり参考にさせてもらいました。ラバー選びの基本的な考え方にも通じる部分なので、初心者の方はぜひチェックしてみてください。ラバーの選び方がより明確に簡単になると思いますよ。
ほんとWRMさんの動画は参考になります。
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