卓球カットマン初心者必見!やり方から練習法まで【動画あり】

カットマン初心者に向けて、カットのやり方から練習メニューまで一気にまとめてみました。

人口の少ないカットマン(Tリーグの選手54人中3人しかいない)は、希少価値の高い存在。その希少価値は、大きなメリットとなっています。

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カットマン初心者必見!やり方の基本

引用元:Twitter

カットマンとは、守備のスペシャリストである

カットとは、ドライブなどの上回転のボールに対して下回転をかけて返球sるテクニックです。台から距離をとって相手の攻撃に対して守備的に使われることの多い打法です。

カットマンとは、このカットを主軸にして戦うプレースタイルのことをいいます。カットマンの他にも、カット主戦型と読んだりもします。

どんなに攻撃されても、後陣で守る戦型。そのプレースタイルは、まさに守備のスペシャリスト。現代卓球においてはカットマンも攻撃しないと勝てないといわれていますが、やはりメインとなるのは守備です。

 

カットマンのポジショニング

カットマンは、ドライブ型と比べてかなり後ろにポジションをとることになります。

卓球台から1.5m~2mくらい距離をとるのが基本です。台から近いとカットでの返球が難しくなり、台から離れすぎると短い返球の対応が難しくなります。

 

カットのやり方

フォアカットのやり方

  1. 基本姿勢&立ち位置で待つ
  2. ボールが来たら、上方向にバックスイング
  3. ひじを支点にして、ラケットを振り下ろす
  4. 打球時はボールの底ではなく、ボールの後方を捉える
  5. 打球後、重心移動をさせつつ元のポジションに戻る

フォア側のボールに対するカットが、フォアカット。台から1.5mほど離れた位置に立ち、ラケットは高めの位置で構えます。

ボールが来たら、ラケット上後方に引きつけつつ、バックスイングをとります。体の横までボールを引きつけたら、ひじを支点にしてラケットを振り下ろしてインパクト。

打球直後は振り下ろした位置でラケットを止めずに、その勢いのまま基本姿勢とポジションに戻ります。これがフォアカットの一連の流れです。

フォアカットのポイントは、「ボールをしっかりと引きつけること」「ひじを支点にすること」「元のポジションにいち早く戻ること」「ボールの後ろ側をとらえる」。初心者のカットマンは、この4つを意識すると上達が早いですよ。

バックカットのやり方

  1. 基本姿勢&立ち位置で待つ
  2. 顔の横にラケットを引く
  3. 下に振り下ろす
  4. ボールの後ろ側をとらえて打球
  5. 打球後もスイングを止めずに、元のポジションに戻る

バックカットのやり方も基本的にはフォアカットと同じです。

基本姿勢でボールを待ち、ボールが来たら右足→左足の順で足を引いて、右足前のスタンスを作ります。同時に、ラケットは左上、自分の体の左横くらいに引きます。

左足から右足に重心を移動させつつ、ひじを支点にしてラケットを下に振り下ろします。ボールの後方をとらえて打球します。

打球後はスイングを止めずに、そのままの勢いで元の基本姿勢と立ち位置に戻ります。

バックカットのポイントは、「ひじ支点で前腕をメインで使う」こと。脇を開きすぎたり、ひじが極端に高くなったり、前に突き出ないように注意が必要です。

 

カットマンのラバーは?

多くのカットマンは、「フォア側に裏ソフト」「バック側に粒高」を貼る人が多いです。裏ソフトでは回転をかけて、粒高では回転を残す。不規則に変わるボールで相手のミスを誘うことができます。

ただし、両面裏ソフトというカットマンがいないわけではありません。自分の戦型に合うラバーの組み合わせを見つけていくのが良いと思います。

「相手のミスを待つ」タイプなら、裏ソフトと粒高ラバー。「ガンガン攻める」タイプなら、裏裏でもよいと思います。

卓球初心者のカットマンは、まずは両面裏ソフトで始めるのがおすすめです。自分に合う戦型が分かってきたら、裏面に粒高を貼ってみるのが良いです。

 

現代卓球ではカットマンにも攻撃は必要

ひと昔前は、「カットマンは攻撃しなくても良いから、とにかく後ろで粘り切れ」という考え方が主流でした。

ですが、現代卓球においては「カットマンも攻撃するべき」という考えが浸透してきました。その理由は、やはり粘るだけでは勝てないから。

カットマンで勝つためには、やはり攻撃も必要です。カットマンであっても、3球目攻撃は果敢に攻めるべきで、ボールが浮いたらスマッシュを打ち込む必要があります。

基本は守備で、たまに攻撃。そうすることで、相手にプレッシャーを与えることができます。

カットマンとしてうまくなりたい人は、ぜひ攻撃の練習も積極的にしていってください。

 

持久力が命

カットマンは、とにかく持久力が命。守備重視の戦型のため、試合時間は長くなりがちです。また、ドライブ型と比べて動く距離が格段に多いため持久力を必要とします。

持久力がなければ、粘り勝つことはできません。相手を翻弄してミスを誘うのも、攻撃のチャンスを作るのも、持久力がないと成立しません。

カットマンになろうとしている人は、他の誰にも負けない持久力を身につける必要があることを覚えておきましょう。持久力があればあるほど打球は安定して、強いカットマンになります。

 

多球練習で反復してカットを覚える

初心者の方は、まずは多球による反復練習でカットのやり方を体に覚えさせます。球出しは、ドライブ(上回転)をかけてもらいその球をひたすらカットします。

最初は、とにかく反復練習が大事です。カットマンの動き方を体にしみこませましょう。

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カットマン初心者が上達する練習法【動画あり】

カットを安定させる3つの練習法




YoutubeでおなじみのWRM-TV [TableTennis]で、初心者~中級者向けにカットの練習方法に関する動画がアップされていました。

その動画で紹介されていた練習メニューは、以下の3つ。それぞれざっと解説していきますね。動画を見れる方は、動画を見てみてください。

  • 多球で緩急のあるオール練習
  • 多球で前後のフットワーク練習
  • フェンスで打つところが見えない練習

①多球で緩急のあるオール練習

引用元:カットを安定させる3つの練習法【カットマン卓球知恵袋】

カットマンに大事なのは、態勢が崩れても返球できること。どんな体勢に崩されたとしても返球する。これができるようになると、カットは安定してきます。

体勢が崩れても返球するために重要なのが、動画内で説明されている「多球で緩急のあるオール練習」。

多球練習で緩急のあるボール(短い、長い、遅い、早い)をオール出してもらい、揺さぶりをかけてもらいます。この練習によって、体勢が崩れてもカットを打てるようになります。

②多球で前後のフットワーク練習

引用元:カットを安定させる3つの練習法【カットマン卓球知恵袋】

カットマンは、前後の移動距離がドライブ型と比べて増えます。カットマンの基本ポジションが台から離れているので、短いボールで前に出されると、前に出て返球して、また後ろの基本ポジションに戻らなくてはいけません。

カットマンにとって、前後のフットワークは重要な要素。「多球で前後のフットワーク練習」でそこを鍛えることができます。

短いツッツキの後に、長いボールを球出ししてもらいます。そうすることで、前後のフットワークを鍛えることができます。時々強打を混ぜるとより効果的です。

③フェンスで打つところが見えない練習

引用元:カットを安定させる3つの練習法【カットマン卓球知恵袋】

カットマンは基本的に相手の回転を見極めてからカットすることが求められます。強い上回転に対して返球する際は、それなりの角度と回転量が必要になります。回転量の予測が甘いとミスにつながってしまいます。

カットマンにとって、回転量の予測は死活問題といえます。

その回転量の予測を鍛える練習が「フェンスで打つところが見えない練習」。フェンスできます。球出し側にフェンスを置いて、球を打ってるフォームを見えなくします。

そのため、ボールの軌道だけで回転量の予測をするしかありません。回転量を予測する力を鍛えるためには効果的な練習方法だといえます。

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カットマンの初心者を上達させる1つのコツ




続いても、WRM-TV [TableTennis]の解説動画です。ぐっちぃさんがカットマン初心者の女の子を指導している動画ですね。

動画内で解説されている「1つのコツ」とは、「ボールを引きつけることを何度も言う」。

カットに大事なのは、自分の体にボールを十分に引きつけること。初心者の方は、まず引きつける感覚を掴むことが優先事項となります。

 

卓球初心者にカットマンはおすすめできない?【5つの理由】

これから卓球を始めようとしている初心者の方や、カットマン初心者の方の出鼻をくじくようですが、個人的にはカットマンはあまりおすすめしません。おすすめできない理由は、以下の5つ。

  • ①習得に時間がかかる
  • ②持久力がないとダメ
  • ③プレースタイルを変えにくい
  • ④世界ランク上位にカットマンが少ない
  • ⑤カットマン解説動画・本が少ない

 

①習得に時間がかかる

上でも書いたように、カットマンは特殊な戦型。ポジションはかなり後ろで、試合での立ち回り方もドライブ型とは大きく違います。覚えるべき必須技術もドライブ型よりも多くなります。

基礎技術習得のハードルは高く、時間もかかります。カットマンの基礎技術を完全に習得するまでには3年かかるなんて意見もあります。3年経過すれば中学、高校の部活は終わってしまいます。

うまくなる前に時間がかかるので、それまでに卓球自体に飽きてしまうという危険性もあります。卓球の大きな醍醐味は、やはり試合で勝利することですからね。

基礎が固まれば、強いしかっこいいカットマン。ですが、習得までに長い時間がかかります。カットマンを目指す初心者の方は、その点を頭に入れておいた方がよさそうです。

 

②持久力がないとダメ

カットマンは台から離れて戦う戦型なので、ドライブ型よりも多くの距離を移動することになります。

カットマンの場合、短いボールが来たら前に出て返球し、返球後は元のポジションに戻る必要があります。一方ドライブ型は、もともと前にいるので短いボールが来ても、カットマンほど移動しません。

上記の例のように、カットマンは前後左右に動きまわることになります。持久力がないと成立しない戦型だということができます。

初心者の方がカットマンを目指そうとしたとき、まずはきちんと体力をつける必要があります。単純に言うと、かなりきついです。

 

③プレースタイルを変えにくい

カットマンはかなり特殊な戦型です。そのため、カットマンの練習はドライブ型の練習とは大きく異なります。カットマンはカットマンとして強くなるように専門の練習を繰り返し行います。

ある程度練習を重ねてきて、カットマンが自分に合わないと思った場合。プレースタイルを変えるのは相当な時間と労力を要します。他の戦型でも同じことがいえますが、特にクセの強い戦型であるカットマンはその傾向が強いといえます。

 

④世界ランク上位にカットマンが少ない

卓球界におけるカットマン人口は、減少傾向にあります。現代卓球における世界ランカーの多くは、ドライブ型。カットマンのトップランカーはかなり珍しいです。

プロの世界では、「カットマンでは勝ちにくい」というのが共通認識になっているのかもしれません。

ちなみにカットマンの少なさは、プロの世界だけでなく、中学、高校、大学ともに共通していることです。私が所属していた部内でも、カットマンが一人いるかどうかくらいでした。

 

⑤カットマン解説動画・本が少ない

カットマン人口が少ないということは、カットマン関連の書籍や動画も少ないということです。

Youtubeにアップされている卓球解説動画は、ドライブ型のものばかり。書籍も同様です。部活内にも参考になるカットマンがいる可能性が低いので、初心者のカットマンにとっては不利な状況だといえます。

身近に目指すべきカットマンがいれば話は別ですが…。

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初心者でもカットマンを目指す価値はあるのか?

カットマン初心者の方の出鼻をくじくようなことばかりを書いてしまいましたが、上記は私がカットマンに対して率直に感じているデメリットです。カットマンへの道は、いばらの道だといえます。そういう意味であまりおすすめではありません。

ですが、様々な壁を乗り越えた先には大きなメリットも待っています。初心者がカットマンを目指す価値は十分にあります。

 

カットマンの人口が少ないことによるメリットです。それは、相手が対策を立てにくいという点。

カットマンの人口が少ないので、どうしても対カットマンの試合の経験値は少なくなります。相手選手のカットマン相手の試合経験値の少なさは、カットマンにとって大きな利点となります。

部によっては、カットマン対策のために最低一人はカットマンを育てるところもあるくらいです。

 

話が遠回りしてしまいましたが、カットマンはデメリットが多い分、それを乗り越えた時のメリットも大きいということです。初心者がカットマンを目指す価値は十分にあります。

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