卓球 サーブのルール解説【対角線・トス・順番・ダブルス・シングルス】

卓球のサーブのルールをまとめてみました。トス、サーブの順番など、ポイントごとに解説していきます。

シングルスはシンプルで分かりやすいのですが、ダブルスのルールがちょっと複雑です。サーブを打つ順番に関しては、図を使って分かりやすく解説します。

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卓球のサーブの基本ルール(トスに要注意)

サーブの流れ
  1. 手のひらにボールを置く
  2. 真上にトスを上げる
  3. 落ちてきたボールをラケットで打つ
  4. 自分コートに1バン、相手コートに1バンさせる

自分のコート&相手のコートにバウンド

卓球のサーブは、自分のコートに1バン、相手のコートに1バンさせるのがルールです。相手コートに直接ボールを入れるテニスのサーブとは違いますね。

 

ボールの位置

トスを上げるボールの位置は、卓球台よりも後ろで、台よりも上である必要があります。

 

手のひらにボールを置く

手のひらにボールを置いて、いったん静止。ボールを握ったり、指の上にボールを置いたり、はさんだりするとルール違反となります。

 

トスは16cm以上

手を開いたまま、ほぼ垂直にトスを上げます。トスの高さは16cm以上である必要があります。16cm以上であれば、50cmでも2mでも問題ありません。ただし、上げすぎると天井にあたるのはNGです。

トスを上げたボールが天井や照明にあたってしまうと、サーブミスとみなされて失点となってしまいます。

トス16cm以上の目安
トスは16cm以上がサーブのルールです。ネット(15.25cm)をトスの高さの目安にすれば分かりやすいですね。ネットよりも高ければ、大体OKです。

 

トスしたボールを空振りしてもNG

トスを上げたボールを空振りしたり、そのまま打たずにキャッチすれば失点となります。ただし、トスをする前にボールを落としてしまった場合は失点になりません。

 

ボールの落下時に打つ

トスしたボールの落下時に打球するのがルールです。ボールが上がりきる前にボールを打ってしまうとルール違反とされます。

 

ラケットの位置

サーブ時のボールの位置は、卓球台よりも上。ですが、ラケットの位置は決まっていません。台の下にラケットがあってもOKです(以前は禁止されていましたが、ルール改正でOKとなりました)。

 

トスしたボールを隠すのはNG

トスを上げたボールを手や衣服で隠すのは失点となります。トス直後から打つ瞬間まで、相手(レシーバー)にボールをはっきりと見せる必要があります。

 

ネットにかかって入った場合は、レット(ノーカン)

サーブがネットにかかって、相手のコートに入った場合はレット(ノーカン)となります。もう一度サーブを仕切りなおすことになります。相手のコートに入らなかった場合は失点となります。

 

ルール違反するとフォルト(失点)となる

上記で説明したようなサーブのルールに違反すると、フォルト(失点)となります。

審判から見てルール違反が明らかな場合は、一発でフォルト。疑わしい場合は、一度だけ警告を与えられます。それ以降はフォルトとなります。

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シングルスのサーブのルールと順番


シングルスのサーブのルールをまとめました。ダブルスに比べてサーブのルールはシンプルで分かりやすいです。

対角線に打たなくてもOK

テニスのサーブだと、対角線上に打つのがサーブのルールです。ですが、卓球のシングルスは、対角線に打たなくてもOKです。クロス(対角線)、ミドル、ストレートどこを狙っても大丈夫です

ただし、ダブルスの場合は対角線にサーブを打つ必要があります。

 

順番

サーブの順番は、相手選手と2本交代。自分が2本サーブを打った後で交代。相手が2本サーブを打ちます。

10-10などデュース状態になった時は、1本交代となります。

 

ダブルスのサーブのルールと順番

ダブルスのサーブのルールは、少し複雑になります。打つコース(対角線)、打つ順番、をそれぞれ画像を使いながら説明しますね。

対角線に打つ必要あり

ダブルスの場合は、シングルスと違ってサーブは対角線(クロス)に打つ必要があります。自分のコート右半面から、相手コートの右半面へとサーブを出します

台の上に入ったとしても、半面から出てしまえばサーブミスとされて失点となります。センターライン上なら有効。センターラインからはみ出ていた場合は失点となります。

元卓球部の一言
シングルスの時は、対角線に打つ必要はありません。ダブルスの時のみ対角線にコースが限定されています。シングルスとダブルスでルールが違う点が、卓球のサーブのルールを複雑にさせている要因のような気がします。

「ダブルスのサーブは対角線」。と頭に入れて、試合に臨む必要があります。シングルスと同じようにサーブしてしまうと失点してしまいます。

 

順番

シングルスの場合は、相手選手と2本交代でサーブを行います。一方で、ダブルスのサーブの順番は、相手選手を含めた4人で順番にサーブを行っていきます。

ちょっと複雑になるので、以下ではAペアとBペアと仮定し、図を使って説明していきます。

■Aペア
A1
A2

■Bペア
B1
B2

最初にサーブを打つ人を決める

まずは、サーブ権を決めるじゃんけんを行います。サーブ権を獲得した側(Aペア)は二人のうちどちらが最初にサーブを打つのかを決めます。そして、それをレシーブ側(Bペア)に伝えて、最初にレシーブをする人を決めます。

こうして、「最初にサーブを打つ人(A1)」「最初にレシーブする人(B1)」が決まります。

2本でサーブ交代

サーブは2本交代で回っていきます。レシーブも2本交代です。レシーブした人が、次のサーブを打つ人になります。第1ゲームのサーブの順番は以下の通り。

第1ゲームのサーブの順番
A1が2本サーブ
(B1がレシーブ)

B1が2本サーブ
(A2がレシーブ)

A2が2本サーブ
(B2がレシーブ)

B2が2本サーブ
(A1がレシーブ)

A1が2本サーブ
(B1がレシーブ)


以下繰り返し

第1ゲーム終了後、第2ゲームのサーブの順番は以下のようになります。第1ゲームで最初にレシーブをした人(B1)が最初にサーブを行い、第1ゲームで最初にサーブをした人(A1)が最初にレシーブを行います

それ以降の順番は、第1ゲームと同じくレシーブをした人が次のサーブを打つように回っていきます。

第1ゲームのサーブの順番
B1が2本サーブ
(A1がレシーブ)

A1が2本サーブ
(B2がレシーブ)

B2が2本サーブ
(A2がレシーブ)

A2が2本サーブ
(B1がレシーブ)

B1が2本サーブ
(A1がレシーブ)


以下繰り返し

 

サーブの順番を勘違いしてしまった場合は?

シングルスでサーブの順番をミスする場合はそこまで多くはありません。ですが、ダブルスは結構複雑なので、サーブの順番ミスは多分に起こりえます。

例えば、「本来は自分がレシーバーだったのに、ペアがレシーブをしてしまう」「自分がサーバーだったのに、ペアがサーブを打ってしまう」などなど。

ラリー中に順番ミスに気付いた場合は?

サーブの順番ミスに気付いた場合は、その時点でゲームは中断します。ラリー中の場合は、そのポイントはノーカウントとされます。

ポイント後に気付いた場合は?

ラリー中も気づかず、数ポイント後にサーブの順番のミスに気付いた場合。ミス以前のポイントは、すべて有効。気付いた時点から、サーブの順番を正して再開されます。

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卓球のサーブのルール【改正と変更まとめ】

卓球のルールは、たびたび変更されています。サーブのルールも改正や変更が繰り返されています。改正や変更を知らずに試合をしていると、思わぬところで失点となってしまう危険性があります。

以下では、ルールの改正と変更点をまとめてみました。

2005年9月改正ルール

トスしてからインパクトまで、ボールがレシーバーからよく見えるように、トスしたらすぐに腕を身体の前から引く必要があります。ボールを腕などの身体で隠してはいけません。

2006年9月改正ルール

揮発性の有機溶剤を含む接着剤及びラバークリーナー等は、2006年9月1日以降、大会会場で使用できなくなりました。

2007年9月改正ルール

2007年9月1日からは、揮発性の有機溶剤を含む接着剤の使用が全面的に禁止されます。

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