卓球初心者向け 試合の進め方まとめ【大会のルール&マナー】

初めて試合にのぞむという初心者の方に向けて、試合の進め方をまとめてみました。

試合の流れにアタフタして全然試合に集中できなかった…なんてことにならないように、しっかりと試合の流れを頭にインプットしてから大会にのぞみましょう。

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卓球初心者が覚えるべき試合の進め方【初めての大会】

  • ①ラリー(練習)
  • ②ラケット交換
  • ③じゃんけんでサーブ権を決める
  • ④試合開始
  • ⑤1ゲーム11点先取
  • ⑥1ゲームごとにチェンジエンド
  • ⑦3ゲーム(または4ゲーム)先取で勝利
  • ⑧試合終了後は握手
  • ⑨負け審ルール

 

①ラリー(練習)

試合の前には、試合相手と軽くラリーする時間があります。お互いの体をほぐす意図でラリーを行います。

基本的には、フォアラリーとバックラリーを行います。フォアラリーを2分ほどして、バックラリーを2分ほどするというイメージでOKです。

たまにスマッシュやドライブの練習を行う方もいますが、基本的にはマナー違反です。相手がとれないようなボールを打つ行為は失礼にあたります。試合前のラリーは、あくまで体をほぐすためのもの。本格的な練習の場ではありません。

ラリーの時間は、だいたい4~5分くらい。厳密に決まっているわけではないので、フォアラリー、バックラリーがある程度終わったら試合を始めます。どちらかが「ラストで」と声をかけたらラリー終了。

初心者のうちは、ラリーの終了タイミングが分からないと思うので相手にお任せしてしまってもOKです。ただし、あまりにも長いようでしたら、こちらから声をかけましょう。

元卓球部の一言
上でも書きましたが、初心者の方は試合前のラリーは相手におまかせしてしまいましょう。体をほぐす意味合いで行われるラリーで「バックラリーに切り替えるタイミング」「終了のタイミング」などを気にして試合に支障が出てしまうのは本末転倒ですからね。

試合前のラリーは正式なルールではないようですが、ほとんどの大会で暗黙のルールとなっています。試合を一度でも経験している人なら、流れを把握しています。安心して相手におまかせしましょう。

 

②ラケット交換

試合前ラリーが終わると、次はラケット交換です。これも暗黙なルールだと思われます。ほとんどの大会や試合では、ラケット交換をします。

相手のラケットやラバーを確認する作業です。特に注目すべきなのは、どんなラバーを使っているのか。裏ソフトなのか、表ソフトなのか、粒高なのか。ラバーの種類によって、相手の戦型がわかります。

ラバーに集中するあまり、ベタベタと手で触りまくるのはNGです。あくまで”見る”だけにしましょう。

元卓球部の一言
相手が使用しているラバーで、相手の熟練度を推測できたりします。例えば中級者以上がよく使用するテンション系ラバー(テナジーなど)を使っていると、「この人強そうだな」と思ったり…。初心者用ラバーを使っているから「この人も初心者か?」と思ったり。

ただ、ラケット交換だけで相手の力量を正確に測ることはできません。必要以上に委縮したり、甘くみたりしてはいけません。初心者用ラバーを使っていても強い人は強いし、中級者用ラバーを使っていても弱い人もいます。

あくまで、どんな相手なのかを推測するくらいにとどめておきましょう。

 

③じゃんけんでサーブ権を決める

ラケット交換が終わったら、審判立ち合いのもとサーブ権を決めます。じゃんけんをして、勝った方がサーブとレシーブどちらにするか選択することができます。

卓球は、基本的にはサーブ権を持っている方が有利です。自分の思い通りに試合を展開しやすく、3球目攻撃につながりやすいからです。そのため、じゃんけんに勝った場合は、サーブ権を取りましょう。

ただし、サーブに自信がないという場合はレシーブでもOKです。

元卓球部の一言
じゃんけんの細かいルールは、その場の雰囲気でつかむしかありません。「最初はグー」なのか「最初からじゃんけん」なのか。そこはしっかりとコミュニケーションをとっていきましょう(笑)。

 

④試合開始

サーブ権が決まれば、あとは試合を始めるだけ。試合前に「お願いします」と、挨拶をするのを忘れないようにしましょう。初心者のうちは、挨拶のタイミングも相手に任せてしまってもOKです。

自分、相手、そして審判の準備が整ったら試合開始です。

サーブ権を持っている場合は、相手が構えたことを確認してからサーブを打ちましょう。相手が構える前にサーブをするのはマナー違反です。ひどい時にはポイントが無効となります。

元卓球部の一言
サーブ権を持っている側の方が有利なのは、卓球もテニスも同じ。サーブの種類を選択できるので、試合展開が読みやすいんですよね。例えば、低くて短い下回転サーブを出せば、相手もツッツキで返球してくる可能性が高い。甘いボールなら、3球目にドライブで攻撃できる…。など、自分の中で戦略が立てやすいんです。

逆に、レシーブは相手がどんな種類のサーブを出してくるのか分からないので不利だといえます。

 

⑤1ゲーム11点先取

卓球は1ゲーム11点制。先に11点とった方がゲームを取ったことになります。ただ、ポイントが10対10となった場合は、2点差がつくまでゲームが続きます。いわゆるデュース(ジュースともいう)状態ですね。

通常時であればサーブは2球ごとに交代します。ですが、デュース状態ではサーブは1本交代となります。

元卓球部の一言
デュース状態が続きまくって、点数がどんどん伸びていく時もあります。私の経験上、一番デュースが続いたのは15対15。デュース時は、通常時とは違う緊張感があります。

 

⑥1ゲームごとにチェンジエンド

1ゲームが終わると、コートを交代します。チェンジエンド(チェンジコートともいう)ですね。ただし、最終ゲーム(3ゲームマッチなら、2-2の状態)はどちらかの選手が5点に達した時点でチェンジエンドします。

セット間には、1分間の休憩をとることができます。水分補給したり、タオルで汗を拭いたりします。

セット間はラケットを卓球台に置くのがマナーとなっています。その理由は定かではありませんが、ベンチに持って帰って細工するのを防ぐためだといわれています。

元卓球部の一言
私は「セット間はラケットを台に置く」というマナー(ルール?)を知らなかったため、セット間は普通にラケットをベンチに持ち帰って素振りしてました。大きな大会ではなかったためお咎めなしでしたが、ある程度大きな大会になると注意されることもあるかもしれませんね。

 

⑦3ゲーム(または4ゲーム)先取で勝利

私の経験上、3ゲーム先取(5ゲームマッチ)の試合が多いです。というか、4ゲーム先取で試合したことがありません。

間違えやすいのが、「3ゲーム先取」と「3ゲームマッチ」の違い。似ているようで違います。

■3ゲーム先取
===============
3ゲームを先に取った方が勝ち。最大で5ゲーム行われます。フルセットまでもつれ込んだ場合は、「3-2」となります。(5ゲームマッチともいう)

■3ゲームマッチ
===============
2ゲームを取った方が勝ち。最大3ゲームで行われます。フルセットまでもつれこんだ場合は、「2-1」となります。

元卓球部の一言
私は大学で卓球をしていたのですが、大会では3ゲーム先取の試合でした。調べてみると、中学、高校でも3ゲーム先取(5ゲームマッチ)で試合が行われることがほとんどのようですね。練習でたまに1ゲーム先取や2ゲーム先取形式の試合をしたりはします。

 

⑧試合終了後は握手

試合が終わった後は、相手と握手をしましょう。これは、ルールではなくマナーです。人によっては、握手ではなくタッチをする場合もあるようですね。お互いの健闘をたたえて、気持ちよく試合を終わりたいものです。

元卓球部の一言
試合後だけでなく、試合前(ラケット交換後)にも握手をする場合がありますね。相手によるので、相手が握手をする素振りを見せたら快く応じましょう。

 

⑨負け審ルール

プロ選手が出場するような大きな大会になれば、専門の審判がいます。ですが、中学、高校、大学、社会人の私たちが出場する大会のほとんどは、試合に負けた人が審判をすることがほとんどです。いわゆる負け審ですね。

試合に負けた人は、その台で行われる次の試合の審判を行います。試合に負けたからといって、そそくさと帰ってしまわないように注意しましょう。

元卓球部の一言
私は負け審に苦手意識を持っていました。「カウントを間違えたらどうしよう」「微妙な判定の時はどうしよう」など、間違えた時を想像して緊張していました。

初心者のうちは、試合と同じくらい審判をすることに緊張するほどでした(笑)。ですが、経験を重ねるごとに緊張は薄れていきます。というわけで、普段の練習から審判には慣れておくことをおすすめします。

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覚えておくと便利!大会のルール

試合の進め方を覚えておけば、初心者でも不安なく試合に挑むことができます。

以下では、覚えておけばより試合を有利に進めることができるかもしれないルール(マナー?豆知識?)を紹介していきます。

 

会場についたら、自分の試合を調べる

試合会場についたら、まずトーナメント表を確認します。どこかに張り出されているか、受付で紙を配っていたりします。チームで1、2枚渡されることが多いです。

自分が誰と試合をするのかを確認しましょう。

 

台の番号を確認する

卓球台の側面には、番号が書かれた紙が貼られてあります。台の場所と番号を大体頭に入れておきます。正確に覚えるというよりは、どんな流れで台が並べられているのかを頭に入れる程度でOKです。

大会の開会式の中で、コートについての説明があります。そこで、自分が何番の台で試合をするのかを把握します。

自分の試合の順番になれば、アナウンスで自分の名前を呼ばれます。聞き逃さないように注意が必要ですね。そろそろ自分の出番だと思ったら、アナウンスに注意しておきましょう。

 

開会式前に台を使って練習できる

大会にもよりますが、開会式前なら卓球台を自由に使える場合があります。多くのチームと選手が使うので、独占しすぎないように注意しながら使いましょう。

試合前のラリーではできないような、ドライブ練習なども行うことができます。自分の調子を確かめておくことをおすすめします。

人が多い場合は、半面ずつコートを使う場合もあります。基本はクロスでラリーすることが多いです。ボールが交差するときにあたってしまうこともありますが、これは仕方ありません。

 

ゲーム間に1分間の休憩OK

上でも書きましたが、チェンジエンドをするゲーム間には1分間の休憩が許されています。ベンチに戻って水分補給をするのもあり。メンバーにアドバイスをもらうのもありです。

私は素振りでフォームチェックをしたりしていました。

 

6ポイントごとにタオル休憩OK

卓球の試合では、タオルを使っての休憩が認められています。汗が出るスポーツなので、ほとんどの人はタオル持参で試合にのぞみます。

タオル休憩が認められているのは、6ポイントごと。自分と相手のポイントの合計が6の倍数の時にタオル休憩してもよいことになっています。(例:3-3、7-5、4-2など)。

試合時、タオルは卓球台にひっかけておくことが多いです。ただ、試合後に忘れてしまいがちなので、注意しましょう。私は何度も知らない人のタオルが台に引っかかっている場面に遭遇しました(笑)。

 

1試合1回タイムアウトOK

1試合に1回のみ、1分以内のタイムアウトが認められています。タイムアウト中にはメンバーにアドバイスをもらったり、水分補給をすることができます。

中には、試合の流れを変えるためにタイムアウトを使う人もいますね。これも一つの戦略だといえます。

ただ、小さな大会だとタイムアウトをとる場面にはあまり遭遇しません。私が大学の卓球部として活動していた時は、一度、二度くらいしかタイムアウトを経験しませんでした。

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